臨床の場にはあまり馴染みの少ない、福祉用具専門相談員という仕事を皆さんご存知でしょうか?
これからの介護や在宅での医療を考えた上で、ますますその需要が増えてくるといわれている仕事です。
今回は福祉用具専門相談員がどこでどのような仕事を行うのか、どうすれば福祉用具専門相談員になることができるのかについてまとめました。
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福祉用具専門相談員とは?
福祉用具専門相談員は2000年の介護保険導入と同時に誕生しました。
介護保険を使い、福祉用具を貸与(レンタル)する場合には介護保険給付の対象となります。
そのため介護保険制度では、福祉用具貸与事業を行う場合に、各事業所に福祉用具専門相談員2名の配置が義務付けられています。
患者さんの状態に合わせて福祉用具を選定し、介護保険制度やケアマネージャーと調整しながら、より良い福祉用具を患者さんに提案することが主な仕事になります。
介護福祉用具全ては貸与の対象になるわけでもなく、購入が必要な場合もあります。
具体的に貸与可能な福祉用具としては、車椅子、歩行器、杖、ベッド、褥瘡予防用具、手すり、スロープ、痴呆性徘徊探知機、体位交換器などがあります。
また実際の介護を受ける方の自宅に訪問し、改修工事などの提案も行います。
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福祉用具専門相談の働く場所とは?
福祉用具専門相談員の働く場所には、福祉用具販売・レンタル店が主な場所となります。
ただ、現在ではドラックストアやホームセンター、大型スーパーなどで福祉用具を取り扱う場所も増えてきており、それらの場所でも福祉用具専門相談員は活躍しています。
また医療メーカー(介護メーカー)にも福祉用具専門相談員を配置するところも増えてきています。
自宅の改修工事の提案も行う際もあるため、住宅のリフォームを行う会社でも配置されているようです。
福祉用具専門相談員になるには?
厚生労働省が指定する研修を受講すれば、福祉用具専門相談員になることができます。
講習時間は40時間〜50時間。都道府県が開催している指定講習会は40時間です。
社団法人シルバーサービス振興会が行う研修は50時間です。
こちらは都道府県の指定を受けて実施されているものであり、福祉用具提供事業者現任研修会して開催されています。
詳しくはこちらをご覧になってください。
また看護師、准看護師、保健師、理学療法士、作業療法士、社会福祉士、介護福祉士、などの医療福祉系の資格保有者、訪問介護員(ヘルパー)2級養成研修課程修了者は申請を行えば福祉用具専門相談員として働くことができます。
比較的取得しやすい資格と言えるかもしれませんが、資格を取る以上に、膨大な数や種類の福祉用具を把握することも大変です。
介護保険の知識も勿論必要となりますが、実際の業務となるとやはり専門的な知識が必要となるといえます。
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