納得いく死を迎えるために
現在の医療現場の実情
現在の医療技術では状況にもよりますが、機械を使い心臓や肺を人工的に動かし、たくさんの管に繋がれて生命を維持することが可能です。
こうした延命措置を開始することで命は続いていきますが、
一度延命措置を行うと、安楽死が認められていない日本では医師が死なせるという行為に直結することから、やめることは難しいのです。
生きて欲しい、生きたい、もしかしたら…。
延命への思いは、一つです。
けれど生きることを願うのと同じように、安らかな死を迎えることも大切なことなのです。
延命しない決断
延命はしない、その一言は大きな決断です。
でも、治る見込みがなく、スパゲティ状態となって命を繋いでいくことには苦痛を伴うものとなるでしょう。
最期の時も尊厳を保ったまま、人間らしい死を迎える。
そういった最期を自ら望むのであれば、リビング・ウィルという尊厳死の意思表示を書き残しておくことで、その方の最期の時も尊厳を守ることができます。
延命を望まない選択もまた、ひとつの生き方として受け入れて欲しいのです。
※参考記事:ナースpedia 尊厳死
画像出典:hutterstock
尊厳死とは まとめ
人間としての尊厳を持って生き、人間として尊厳を保って死を迎えることが出来ることは、「人として望ましい生き方」との意見もあります。
治療の先に何を見据えるのか、ただ生きることだけが大切なことではありません。
私たちには選択する自由があり、そしてまた今、生きているからこそ選択出来るのです。
どうか今一度、命の在り方について考えてみて下さい。
尊厳死への関心と理解がもっと多く深まることで、「死」にまつわる他の様々な論点も同時に見つかるように思います。
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