【訪問看護をしていて嬉しかったことその4】統一した方法で援助が行え、自分のケア方法の評価ができた
病院では、自分の受け持ち患者様をずっと受け持つことができるわけではないので、自分が必要と判断し行ったケアの方法が統一できないというのが課題だと感じていました。
もちろんそのために看護計画があり、他の人が受け持っても統一した方法で援助できるようにしていますが、やはりそれも限界があります。
しかし、訪問看護では(私が勤務しているステーションでは完全受け持ち制なので)、自分が行ったケアが適切かどうか、直にわかります。
褥瘡や傷に対するケアの方法や内服与薬方法やリハビリテーションの方法などを、定期的に訪問する際に改善しているか、悪化しているかをみることで、
自分のケアを見直し、評価し、すぐにその結果を反映することができたので、とてもやりがいを感じています。
画像出典:vnsny.org
【訪問看護をしていて嬉しかったことその5】理想的な最期を迎えるお手伝いができた。
家で最期を迎えるには家族の協力が不可欠
病院勤務時に、さまざまな患者様をお看取りし、どんな最期が理想かを考えたとき、もちろん人それぞれですが、私は、「住み慣れた家で家族に囲まれ、自然な形でスーっと亡くなるのがベスト」と思いました。
患者様はたいてい、「家に帰りたい」とおっしゃいます。
しかしそれには、理解し協力してくれるたくさんの家族や、サービスやお金など、いろんなものが必要かと思います。
在宅では病院のように物やマンパワーが充実していないので、それらを整えるのがケアマネさんや私たちの仕事です。
しかし、物やマンパワーの前に、大前提として、家族の思いがあります。
「最期くらい、家で過ごさせてあげたい」「最期の親孝行だからできる限りのことをしたい」「最期まで苦しませたくない」などの思いと、
『少しでも長生きしてほしい』『亡くなるときに自分で看取るなんて耐えられない』『何もしてあげられないのでは』『他の家族はどうなるのか』『自分も仕事してるから見られない』など
たくさんの思いがあると思いますが、在宅療養は、意外と「家で見る」という家族の強い思いがあれば何とかなることが多いです。
私が看てきた中で一番素敵な最期を迎えたと思う男性
私が看てきた一番素敵な最期を迎えたある男性は、亡くなる日の朝に仲良しだった奥様にキスをし、献身的に介護してくださった娘さんに「ありがとう」と伝え、お昼頃に眠るように息を引き取りました。
最期の兆候をご家族にお伝えしてあったので、家族でお看取りし、往診医が診察したあとにお宅に向かい、家族とともにエンゼルケアを行いました。
近所に住む息子様の家族とともに、皆さんでお身体を綺麗にし、お支度をしながら、朝からの様子を聴き、とても素敵な最期を迎えられたのだなぁと感動しました。
※患者様の納得いく最期を迎えてもらうには訪問看護師の役割がとても重要です。この内容に関してはこちら!→【体験談】訪問看護師であることに喜びを感じた瞬間 ~看取る覚悟と訪問看護の役割とは?~
訪問看護をしていて嬉しかったこと まとめ
いかがでしたでしょうか?
訪問看護ならではの大変なこともありますが、うれしいこともたくさんあります。
近年、高齢化に伴い、厚生労働省は訪問看護の充実化を図っている一方、訪問看護師が少ないという現状があります。
この記事を読んで、少しでも訪問看護に興味を持っていただければと思います。
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