【体験談】訪問看護師であることに喜びを感じた瞬間 ~看取る覚悟と訪問看護の役割とは?~


 

訪問看護を受けたいと思う患者さんは、どうして受けたいと思うのでしょうか?

 

 

実は、訪問看護を受ける意味について考えている患者さんや家族は少ないんです。

しかし、私が訪問看護師として働いている間に、しっかりと考えておられる方に出会ったことがあります。

その方は両親の最期を家で迎えたいと強く願っており、そのために病気についてもしっかり理解しようと努力をしていました。

私が訪問看護をして一番嬉しかったことは、その患者さまの最期をしっかりとサポートできたこと。

今回は、そんな素晴らしい家庭に訪問看護をした際の体験談を書いていきたいと思います。

 

visiting nurse

画像出典:brocktonvna.org

 

まえがき ~「家で最期を看取る」ことの重さ~

 

訪問看護をしていて改めて感じたことなのですが、家で最期を迎えたいと思われる方は結構たくさんおられます。

高齢の方もそうですが、がん末期の患者さんもそうです。

しかし、現実問題として、家で最期を迎えるということは「相当の覚悟」がいるため、最終的には病院へ搬送して亡くなる方も少なくありません。

最期の時は、自分の予期していなかった感情が湧き上がってくるからではないかと感じています。

 

自宅で最後を迎えることは家族にとって苦しい

 

では、最期の時というのはどういうものか?

眠るように最期を迎えられる方は皆無に等しいでしょう。

ご本人にとっては意識が混濁していく中で、苦しくないのかもしれません。

しかし、近くで見守っている家族にとっては非常に苦しいもの。

 

本当に眠るように最期を迎えるには、訪問看護者や本人、家族が相談をしあって、悩みながらも一つの方向性を導いていかなくてはいけません。

食べられなくなれば、点滴をしようとします。

それは生きていくために必要と考えるからです。

しかし、点滴をすれば、体がむくみ、痰が増え、結局は患者さんを苦しめることにつながりうるという側面は否定できません。

 

その人らしく生き切ることを支援することが大切

 

ところで、「尊厳死」と言う言葉を聞いたことはありますか?

そして、「尊厳死」をあなたは受け入れられますか?

 

こう言われても、一般の方にとっては「その場にならないと正直分からない」という方も多いでしょう。

しかし、一般的に「医療従事者」は命を救うことに使命を感じています。

つまり、救ってなんぼの世界なのです。

だから、命の長さにどうしても執着してしまうものなのです。

 

「家で看取る」ということには、この「尊厳死」と同様に、深い葛藤が付きまとうことを承知いただいたうえで、以下私のエピソードをご紹介しようと思います。

※参考記事:病院勤務の看護師が語る、訪問看護の魅力3選

 

欠かせないこと 訪問看護

画像出典:moorestownvna.org

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