ビーナースではこれまでグリーフケアについて様々記事を書かせて頂きました。
今回は中でも実践的なグリーフケアの方法を3つご紹介します。
「なかなか時間がとれない」「すぐにでも取り入れられることがあれば知りたい」という方に、グリーフケアの具体的な方法に関する基本的なポイントを挙げていきます!
※「グリーフケアって何?」と思った方はまずはこちらへ
グリーフケアの具体的な方法その1.儀式を利用する
葬儀やお別れ会だけではなく、日々の行事なども良い機会になる
葬儀や、お別れ会、偲ぶ会などは、故人のために開かれるものですが、実のところは遺された人たちが、故人への哀しみを表現し、共感できる場でもあります。
グリーフケアの観点では、ケアに役立てていくと良い場面とされます。
また、故人と大切にしていた記念日や誕生日などの行事があれば、行うと良いでしょう。
哀しみの過程にある人には億劫なことかもしれませんが、公的な儀式と同じく哀しみを整理するために良い機会になるでしょう。
一度の儀式だけで気持ちは切り替えられないもの
儀式を行うことで整理はしやすくなるとはいうものの、遺された家族や近しい人などは「儀式を無事に執り行わなければならない」という責任の下で、悲しむ余裕がない場合もあります。
一度に感情を整理できるとは考えず、いくつかの儀式や対話を通して受け止めていくことが重要になります。
画像出典:steveperky.com
グリーフケアの具体的な方法その2.「哀しみ」の感情はありのままに表現すること
感情を抑えこむ励ましを伝えるのではなく、哀しみはあたり前であることを伝える
通夜や葬儀などで、参列者が遺族に対して、「気を落とさずに」など励ましの言葉をかける場面をみることがあります。
しかし、グリーフケアの観点からは、励ますということは行いません。
なぜなら、グリーフケアでは「哀しみ」という感情を本人がうまく出せることで喪失感からの早期の立ち直りに繋がると考えるからです。
ケアの立場としては「哀しみはあたりまえであること」「泣いてもいいこと」を伝え、相手の立場にたって一緒に受け止めることが望ましいでしょう。
哀しみを、できる形で表現してもらう
対話の中で、故人のことを話してもらったり、思い出を語ってもらいましょう。
その際に、写真やビデオなど具体的な思い出の品が手元にあると、より表現をしやすいでしょう。
また、うまく話し言葉にできないという方には、故人への手紙を書いたり、ブログなどにしたりと、やりやすい形で文章化をしてもらうと良いでしょう。
画像出典:baytoday.ca
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