医師と看護師、切っても切れない関係の中で、どんなに気をつけていても発生するトラブル、垣間見えるお互いの人間性…。
命を救う、そんな神々しい職についていても、医師も看護師も一人の人間です。
医師に対し、ついついイラッとしてしまった看護師の本音をまとめてみました。
画像出典:nursetogether.com
本記事の目次
【看護師が医師に対しイラッとする瞬間】頑固な高齢医者の態度
若い医師は、自身も勉強中のためか看護師とも気さくに接してくれる人も多く、こちらも関わり易いため、看護上での相談・実施も円滑に進みます。
ですが、中には御年70歳、そんな高齢の医師もおりまして。
一般的には「経験を重ねた分、きっと心が広くて、知識が豊富で…」などの想像が広がるかもしれません。
けれども実のところ、医師=神様、仏様とたたえられていた時代の名残なのか、「医師が一番偉いんだ!」といった考えを持った医師が少なからず存在します。
今は、社会はもちろん、身近な生活においても男女平等という言葉が浸透しつつありますし、ちゃぶ台をひっくり返すような男性の勢いは失われつつあるというのにも関わらず、「医者の言うことを聞け」といったスタンスで、看護師としてはイライラさせられるものです。
画像出典:news.psu.edu
【看護師が医師に対しイラッとする瞬間】何故か患者さんに偉そうな医師
診察室に患者さんが入り、座った瞬間、顔も向けずに「・・・で?どうしの?」
偉そう=怖い?という圧力と、高齢=院長?といった妙な安心感を持ちやすいですから、なぜなのか患者さんの方が医師に気を遣っているように見えます。
そんな、「大先生に診察していただいてる」状態がやっと終わっても、「とりあえずこれ飲んでだめならまた来て下さい」
冷たく言い放たれる始末。
状況を飲み込めず、患者さんがポカンとしているのに気付き、「大丈夫ですか?心配なことがあったら、先生のいるうちに聞いちゃって下さいね」と、声がけするも、当の医師ときたら「次、呼んで」なんて平気で言ったりします。
治療や看護には、コミュニケーションも大きく関わっています!
指示灯である医師が、その基本を忘れているようでは…と、一抹の不安を覚えました。
画像出典:bbc.com
【看護師が医師に対しイラッとする瞬間】医師の適当な対応
看護師はもともと医師の診察のサポートですから、診察終了後に患者さんから質問されることは多々あります。
ですが、心のこもっていない、つまり、医師と患者さんとの間でキャッチボールが上手く出来ていない診察の後は、患者さんの疑問が大変多くなりがちですし、それに答えるのは看護師の役割となりますから、必然的に時間に追われヘトヘトに。
当の医師は、診察の合間を縫ってゆっくりトイレ休憩。
「かなり時間たつんですけど、あとどのくらいで呼ばれますか?」
という患者さんからの質問に、頭を下げては
「先生、トイレで倒れてるんじゃないの?!大丈夫かな?!」
などと、医師に対する不満がこぼれます。
医師が不在だと診察になりませんし、待合室全体がイライラし、中には怒り出す患者さんも。
我々看護師は、「謝罪」もひとつの仕事として担わなければならなくなります。
画像出典:nurseuncut.com.au
【看護師が医師に対しイラッとする瞬間】かなり多い愚痴っぽい医師
中にはイメージ通りの穏やかさを前面に出してくれる高齢医師もいますが、どんなに穏やかでもお年を召していらっしゃいますから、耳も聞こえづらくなっている医師も多く、分かっている看護師は、医師のちょっとしたサインに気付き、あえて患者さんの発言を繰り返したり、まとめたりすることで潤滑に診察が進むようサポート出来ますが、新人看護師ではそうはいきません。
診察が手間取った医師は、患者さんの前で怒りをぶつけることもあります。
新人さんは、何も知らずに怒られても謝るしか出来ない。
「もう少し、ちゃんと教育したらどうかね?」
医師の怒りは、最終的に先輩看護師にも回ってきます。
相性の問題もありますが、お互いの関係をお互いに構築する、といった概念に欠けている父権主義医師に、このような配慮があるわけもないのです。
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【看護師が医師に対しイラッとする瞬間】医師の笑えないブラックジョーク
医師になるには、まずは頭が良く、勉強が出来ることが絶対条件です。
なりたい熱意だけでは、カバー出来ないものもあると思います。
それは、勤務中の出来事。
「一度、整外に行ってきてから…」
夜勤明けの私と同僚との会話中に、通りがかった医師の一言、
「整外?美容の整外の方がおすすめだよ」
そう言って、立ち去りました。
余計なお世話だとお互いに怒りながらも、そんなにひどい顔だろうか…とさりげなく鏡をチェックし、以外に的を射たアドバイスだったのでは?
と思うと、さらに怒り心頭に発したわけでございます。
医師のジョークは、そもそも冗談で嫌味なのか、それとも本気で思っているから言っているのか、よく分からないことがあります。
私と比べると、頭の良さや知識量などにおいては雲泥の差がありますから、単に笑いのツボの違いだけではなく、こちら側もうまい返しが出来る技がないと、なんとなくスッキリしません。
【看護師が医師に対しイラッとする瞬間】医師の笑えないブラックジョーク②
新人の頃、医師が紹介状に書いた宛名を間違っていたことがあったのです。
私はすかさずそれを指摘しました。
その時、医師は「あら、本当だ。ありがとうね。あなたが医者になった方がいいんじゃないの?」
「いえいえ、そんな、無理ですよ」
「そうだろうね、ははは」
なんて、笑顔が引きつりそうな経験もしました。
上司の冗談は、どこの職場でもありそうなものではありますが、疲れが溜まった状況下においては、なかなか笑って受け取り難いものも存在します。
もちろん、医師にたてつく看護師もいますが、たいていが長―く勤務している大先輩看護師にお叱りを受け、二重に嫌な思いをしてしまうのです。
看護師としてのプライド、はたまた人としてのプライドの両方を持ったままでは生きにくい現場なのかもしれません。
そして、あまりに医師に媚びへつらっていると、今度は看護師仲間が離れていくんですね。
そうなっても、医師は助けてくれません。さらにそれ見たことかと喜ぶ看護師。
イラッとはしますが、社会人である以上は自己責任で行動しているので、自分の行動や発言をよく見返すことも、大変重要であると言えます。
看護師が医師に対しイラッとする瞬間〜まとめ〜
偉そうな医師に限って、実際に偉かったり。
あまのじゃくな医師に限って、名医だったり…。
悔しいけれど、尊敬せざるを得ない場合もあります。
様々な人間性や職種、多くの感情が入り交じる医療の現場において、愚痴がでるのも、嫌な経験をすることはめずらしいことではありません。
それでも、理不尽なことに負けずに看護師として頑張っている自分を信じて、いつかイラッとさせてくれた医師を笑い話に出来るよう、前向きに看護の道を、歩んでいこうと思います。
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