精神科看護は「こころ」を見るケアです。
しかし、残念ながらどんなに経験や知識があっても、人間のこころを完全に理解することはできません。
患者さんのこころを見て瞬時にキャッチし、それがどのようなサインになっているのか察知できるセンサーこそ、精神科ならではの看護といえます。
これは精神科に勤務する看護師の醍醐味でもあります。
では、在宅に活かすことが出来る、精神科看護の経験とは何でしょうか?
それは「コミュニケーション」と「生活支援」です。
本記事で、それぞれ解説します。
画像出典:liberty-rb.ru
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在宅に活かすことが出来る「傾聴」の技術とは?
精神科ならではのコミュニケーションとは、ズバリ傾聴に徹することです。
傾聴スキルはすぐに身に付くものではありません。
例えばカウンセラーもまずは傾聴に徹し、個別性に合わせて面接の技法を模索していきます。
傾聴は患者様の病状や状態を素早くキャッチすることができる、素晴らしいコミュニケーションです。
「気持ちのいいコミュニケーション」って?
個人的な見解ですが、気持ちの良いコミュニケーションができる人は、
「相手がじっと聞く耳を持って、自分の話を最後まで聞いてくれる人」ではありませんか?
途中で話を遮断されたり、途中で話を折られたり、いつの間にか自分の話に置き換えられたりすると、本当に不快な思いをしますよね。
とくに精神を病んでいる人たちは、言葉を発することに予想以上に時間がかかります。
辛抱強くじっと待つことのできる姿勢は、精神科看護師ならではのスキルともいえます。
まさに忍耐そのものが傾聴の中に入ってきます。
傾聴から患者様の状態を瞬時にキャッチして、病状の把握が出来るのではないかと、私は思います。
▶ 次ページへ:在宅介護に活かすことが出来る精神科看護のポイント?
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