【体験談】高齢化社会が進む現代。認知症治療における看護師の役割について考えてみました

 

認知症の方を介護するご家族の苦労は、言葉で言い尽くせないくらい、とても大変なことだと思います。

高齢化社会に突入し、認知症に対する国民の意識も一気に高まってきました。

これらのことを踏まえ、認知症治療における看護師の役割について、二つに分けて考えてみたいと思います。

 

体験談】認知症治療における看護師の役割

画像出典:depts.washington.edu

 

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看護師の役割その1~尊厳を守る~

 

認知症患者が社会生活を送れるように権利が保障されていることを知る

 

つい最近までは認知症に対して「痴呆」や「ボケ」という言葉が広く使われていました。

当時は認知症に対する知識が社会的に浸透されておらず、非人間的に扱われていたのです。

今でも認知症と無縁の人たちの中には「ボケ」という言葉を平気で使っている気がします。

しかし、時代が変わり認知症患者が一気に増加してきます。

これを受けて急速に社会資源が整備され、現在は認知症になっても、社会生活を継続して送る権利が保障されていることを把握しておきましょう。

 

認知症患者の本質を理解する

 

認知症になる方はそのほとんどが高齢者となっています。

何も自ら好んで認知症になった方など一人もおりません。

社会の一員として日本のために、これまで多大な活躍をしてきた方ばかりです。

高齢者は私たちにとって、人生の先輩でもあります。

意思疎通が上手く取れず、例えトンチンカンな返答が返ってきても、子供扱いをしてはいけないのです。

 

本人の変わらぬ本質に視点がいくように対応してあげることが大切になってきます。

「あれができなくなった」「これが分からなくなった」と、症状ばかりに目を向けてはいけません、

尊厳を守るとは何も難しいことではありません。

認知症の方も人間です。

生身の人間として対応して上げることが必要なのだと私は考えます。

 

▶ 次ページへ:看護師の役割その2 残存機能を大切にするとは?

 

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