オーラル・フレイルとは、新しい概念であり、その明確な定義がまだ定まっておりません。
高齢者の口腔を取り巻く状況から、口腔の筋肉や活力が衰えてくると、歯や口の機能のほか全身状態も同時に低下してきます。
これを受けてオーラル・フレイルが検討されています。
早い話、口腔機能は全身状態を映す土台にもなっています。
本記事ではオーラル・フレイルの基本的な対策を3点紹介します。
私自身の体験談も掲載しているので、ぜひ参考にしてください。
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オーラル・フレイル対策1:定期的な歯科検診を受ける
歯の二大疾患は歯周病と虫歯です。
高齢者は歯を1本失うと、要介護の一歩手前であるフレイルを通り越して、介護の道へと直結してきます。
そのため歯の健康を維持していく必要があります。
歯周病になると、歯周病菌やこれに関連した炎症物質が血管に侵入して、全身にさまざまな症状が出現してきます。
脳血管疾患、心血管疾患、誤嚥性肺炎、糖尿病などにつながってくることが分かっています。
健康を維持することは、まずは歯の健康を守っていくオーラル・フレイル対策が必須になってくるのです。
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オーラル・フレイル対策2:咀嚼力と嚥下力の重要性を理解する
定期的な歯科検診に加えて、歯の噛み合わせも非常に大切になってきます。
歯の噛み合わせが悪いと、歯に余計な力が加わってしまい、歯周組織が大きくダメージを受けてしまいます。
ダメージを受けた歯周組織はやがて歯周病へと進行していきます。
とくに奥歯の噛み合わせが悪いと、咀嚼力に加えて嚥下力にも影響してきます。
口の周りの筋肉が衰えてくると、軟らかいものばかりを好み、噛む行為がほとんどなくなり、食欲低下につながってきます。
噛む行為は食欲とも大きく関係してきます。
食欲低下の兆しがみられたら、咀嚼力と嚥下力を観察して、まずは歯の噛み合わせを調整していくことが必要になってくるのです。
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