企業で働く「産業看護師」の業務内容とは? 看護師さんの転職の選択肢を広げましょう!

 

産業看護師」… 聞き慣れない言葉ではありますが、これは企業内の医務室で働く看護師の呼称です。

以下、「産業看護師はどのような業務があるのか」「どのようなスキルが求められるのか」といった点についてご説明します!

 

産業看護師 業務内容 転職

画像出典:wallpaperscraft.com

【産業看護師の業務1】企業の健康診断の企画、実施

 

具体的な業務内容

 

企業には必ず社員の健康診断があります。

その健康診断を企画することから検査結果の管理、結果に合った措置をとることは、産業看護師の大きな役割のひとつです。

現代の企業における健康意識は非常に高くなってきていますし、健康診断は企業の義務でもありますから、

その中心となって決定、実施することには重大な責任がありますし、その分やりがいもあるものです。

 

産業看護師に求められるスキル

 

流れとしては、社員と日程や予算などを話し合うことで実施日を企画していきます。

企業の規模にもよりますが、数百人~の社員の予定を立てなければなりませんから、スケジューリング能力が求められるでしょう。

実施する際は、測定や、技師のサポート役として努めます。

いかにスムーズに計画通りの枠内で終わらせるか、ということも企業看護師ならではの意識するポイントですね。

 

【産業看護師の業務2】パソコン中心のデスクワーク!管理業務

 

具体的な業務内容

 

前述の健康診断の結果から、その結果の管理、そして医師への報告をしていきます。

企業によっては産業医がいるところもありますから、産業医がいる場合にはその医師に報告・指示を受け、その指示の元、社員へ対応します。

 

看護師 デスクワーク

画像出典:usnews.com

 

産業看護師に求められるスキル

 

デスクワークですから、もちろんパソコンを使ってのやりとりもあるため、ある程度のパソコンスキルも必要となるでしょう。

ただし、電子カルテの時代ですから、現役の看護師さんであればほとんどの方がパソコンの必要性については理解していると思います。

パソコンではメール対応、関連機関との連絡、健康診断のスケジュール、社員の情報入力など、その内容は広範にわたるもので、業務上ではメインとも言えるものになりますね。

パソコン、電話対応…、このあたりから、ビジネスマナーが求められるということが分かりますから、産業看護師として、一人の社員としての自覚を持つことが大切です。

 

【産業看護師の業務3】健康の相談窓口としての役割

 

具体的な業務内容

 

健康診断で病気の早期発見、自身の生活習慣の振り返りや予防策の提案など、健康を維持するために色々な方法を用いていますが、それらは身体的な疾病の発見・予防においての役割を果たしています。

企業におけるストレスや人間関係からなる精神的な疾病も、身体の病気と同じような対策が必要となります。

近年、ますます増加傾向を見せる自殺、企業におけるうつ病などの防止策、予防策を兼ねて、社員に対してのメンタルヘルスケア産業看護師の果たす役割の一つです。

日々の健康相談はもちろんですし、疲労、ストレスのチェックシートを導入して社員の状況を把握する

そして、それらの結果から、必要に応じて産業医や心理士を交えたカウンセリングを行ったり、一人一人の社員がより健康で働きやすい職場になるように措置を取ります

 

産業看護師 コミュニケーションスキル

画像出典:cena.org.au

 

産業看護師に求められるスキル

 

看護師も産業カウンセラーの資格を取得出来ますから、その資格があればもっと企業と社員への知識と理解が深まるでしょう。

また、相手の話を聞く、相手の話を引き出すためにも、コミュニケーションスキルは不可欠です。

一般病棟でも使う技術の一つではありますが、その対応ひとつで社員が悩みを打ち明けられるかどうかの結果に影響しますから、今持つ技術に満足せず、企業という特色のある職場に合ったスキルを磨いていくことが大切ですね。

 

▶ 次ページへ:【産業看護師の業務4】一人一人を健康に!社員への保健指導とは?

関連する記事