認知症ケアにおける家族の悩みの種。〜在宅で実行できる食事を拒否された時の対処法をご紹介♪〜

 

食事拒否における対処法3:嗜好品を取り入れる

 

食事が拒否される原因に、栄養面を考慮するあまり、食事が質素になってしまってしまい、食事に対する興味が薄れている場合があります。

まずは食事をすることが先決なので、栄養の偏りは後回しにして、本人の嗜好品を取り入れていきましょう。

余談ですが、アルツハイマー型認知症の方は、なぜか甘未を好まれる確率がとても高いような気がします。

 

画像出典:jfolharegional.com

 

食事拒否における対象法4:食器の配置やお箸やフォークなどにも気をつける

 

今まで使っていたお箸やフォークが使いにくくなっている場合もあります。

そのまま食べられる小さなおにぎりやサンドイッチなどを提供してみましょう。

また、食器の配置は一品ずつテーブルに置いたほうが、視線が定まって気が散らずに食事か進む場合もあります。

認知症の進行度に合わせて食事の環境を、変化させていきましょう♪

 

認知症ケアにおいて注意すべきこと

 

ケアをする家族自身の生活も大切にする

 

認知症ケアにおいて、介護者自身が自分自身をよく見つめ、よく理解し、そして自分自身を大切にしていくことが必要です

人間誰でも自分に余裕がある人は、すべての面において余裕があり、自分自身を犠牲にすることなく、自分も相手も大事にできるのではないかと思うのです。

 

心にいつでもゆとりを持つことが大事

 

心理の世界に「アサーション」という言葉があります。

自分も相手も大事にしたコミュニケーション技法を指しますが、認知症ケアもまさに「アサーション」そのものだと私は考えます。

自分に余裕がなければ、投げかけて上げる言葉一つが凶器にもなってしまいます。

そのようなことを起こさない為にも、介護者自身が余裕を持つことが非常に大切なのです♪

 

画像出典:vitadelia.com

 

在宅で実行できる認知症介護とは? まとめ

 

以上、ここでは食事の場面を上げてみましたが、在宅で介護拒否される場面はこのほかにもたくさんあります。

入浴や服薬、デイケアなどの介護サービスに対する拒否など、たくさんの場面に遭遇するのではないかと思います。

しかし、家族だからこそ、医療従事者にはできない家族オンリーの温かいケアが提供できるのだと私は思います。

介護に100%はありません。

また、これが正解というものはなく、本人に合ったケアそのものが活きてくるような気がいたします。

オンリーワンの介護を目指して、在宅介護の扉を開いていきましょう。

 

参考出典

「エキスパートナース2016年7月号」 2016年6月20日 出版社:照林社

「認知症と生きる」 2015年3月20日 発行所:一般財団法人 放送大学教育振興会

 

この記事はいかがでしたか?

・週一回なら、まぁ見てもいいかな♪
・わざわざ情報を探すのが面倒・・・
・会員特典がどんなものか気になる

といった方は是非ご登録をお願いします!!

 

下記リンクからの無料会員登録で、

メルマガ受け取り@毎週土曜日

診療報酬改定まとめ資料受け取り

などが可能になります!!

(もちろん、わずらわしい情報は一切お送りしませんよ♪)

 

メルアドだけの簡単登録!

 

会員限定資料の一部を見てみる

 

☆関連お役立ち情報☆
 

三大認知症。それぞれの初期症状の特徴とは?認知症は物忘れだけが症状ではない!

認知症の看護は薬物療法と生活支援がカギ。その具体的業務内容とは?

認知症の検査の方法とは? 〜神経心理検査、画像検査をご紹介!〜

☆おすすめのまとめ記事☆
 

【看護師スキルアップ術まとめ20選】3種の看護スキルでQOLを最大化!

【ホスピス・緩和ケア係る診療報酬改定2016まとめ】緩和ケアに関する改定、まるわかり!

【看護における基礎概念まとめ】看護に迷った時は基礎に立ち返ることが大切です

 

★ここまでで分からない用語はありませんでしたか? そんな方は・・・

 

ビーナース在宅用語集で確認!!

 

 

関連する記事


オレンジプランとはなにか ~振り返り編~

オレンジプランとは、2012年9月に厚生労働省が発表した「認知症5ヵ年計画」の通称です。 2013年度から2017年度まで5年間の計画であり、7つの項目それぞれに目標や期間が定められており、現在さまざまな施策がスタートしています。 今回はオレンジプランについて施策と評価を見ていきましょう。

認知症治療で使用される薬とは?~中核症状、BPSDそれぞれ解説~

認知症の治療には薬物療法と非薬物療法があります。薬物療法を考えた場合、現在出現している、例えば中核症状やBPSDなどに合わせて薬物を選択していきます。今回はアルツハイマー型認知症に対する薬物療法について、中核症状とBPSDについてそれぞれみていきたいと思います。