画像出典：greenparadise.com.pl
○在宅での生活を意識した内容はイブニングケアだけでなくリハビリにも組み込む
在宅復帰を目指す患者さんの場合には、イブニングケアだけでなく、リハビリにも在宅での生活を意識した内容を組み込むとよいでしょう。
リハビリの内容として、例えば着替えや身体整容は自分自身で行えるようにする、などが挙げられます。
たとえば麻痺がある患者さんでも、動かなくなった部位が動くようになればリハビリが終了するわけではありません。
実際に生活の中の基本動作がどれくらいできるようになったのかが、在宅復帰の鍵になってくるからです。
イブニングケアがカバーするような、夕方から寝る前までに行う行動は、在宅でも必要になってくる基本動作が多いです。
そのため、リハビリスタッフの視点も取り入れながら、可能なものはイブニングケアの内容として取り入れていけると良いでしょう。
○患者さんそれぞれに合った内容もイブニングケアとして取り入れる
突然ですがご自身のことを考えてみてください。
夜寝る前に行う習慣はどのようなものが思い浮かびますか。
排泄や着替えなど、一般的な習慣は同じかもしれません。
一方で、本を読んだり、ストレッチをしたり・・・など、おのおので違う習慣もあることでしょう。
家族や友人のことを思い浮かべてみれば、違いが見えてくると思います。
つまり就寝前の習慣は、人それぞれで異なるところがあります。
広い視点でのイブニングケアを考えるのであれば、病前の生活習慣や、希望の生活習慣を本人や家族から聴取してみてください。
そして一人一人に合った生活習慣を、イブニングケアとして柔軟に取り入れてみてはいかがでしょうか。
【PR】
看護師さんで転職を考えている方は
こちらがオススメです♪
関連する記事
イブニングケアの効果として期待されているポイントとは？
看護計画を立てる際にイブニングケアを取り入れる病院は多いですよね。普段当たり前に行っているケアだとは思いますが、実際に患者さんや利用者さんにとって効果が得られているのか考えてみたことはありますか？今回は、イブニングケアの効果について考えてみたいと思います。看護計画を立てる際の参考にしてみてください。
イブニングケアの目的とは？ ～医療者側・利用者側の視点から考える～
イブニングケアの目的について、今回は医療者側・患者側それぞれの立場から少し深く考えてみましょう。
【まとめ】訪問リハビリVS通所リハビリ！～定義・内容・料金からメリット・デメリットまで～
今回の記事では、「リハビリとはそもそも何を意味する言葉か」という初歩から初めて、訪問リハビリと通所リハビリの違いについてじっくり詳しくまとめました！
「失語症」の方への看護の方法って？ ex.平仮名より漢字を使うべき！？
コミュニケーションの難しさの背景は様々です。中でも「失語症」は脳の損傷によって起こります。しかし、失語症は何かと周囲から誤解をされやすい言語障害です。今回は「失語症」について、その概要と、症状からみた看護におけるコミュニケーションのコツをお伝えします！
嚥下障害に対して、看護師が意識すべき在宅リハビリのポイント５選
病気やケガ、そして高齢になることで起こってしまう「嚥下障害」。嚥下障害は、「食べる」ということを難しくするばかりか、患者さんを命の危険にさらしてしまうこともあります。在宅でのリハビリテーションについて、看護師が意識したほうが良いポイントはどのようなことでしょうか。