【体験談】私が出会った「びっくり!?救急患者」3例~あなたならどう対応しますか~

 

救急外来には毎日多くの患者さんが来られます。

一刻一秒を争う状態の患者さんから、不謹慎ながら思わず笑ってしまう患者さんまで内容は様々です。

今回はそんな救急外来で私が出会ったびっくり患者さんのエピソードをご紹介したいと思います。

 

看護師、救急、体験談

画像出典:nursingassistants.net

 

【私が出会ったびっくり救急患者その1】BB弾との戦い

 

子ども遊んでいて起こるアクシデント BB弾

 

エアーガンで使われるBB弾

小さな子供には「美味しいお菓子」に見えてしまうんでしょうね。

間違って食べてしまったという問い合わせや、血相を変えて救急外来に子供を連れてくる親御さんもたくさんおられます。

実際に飲み込んでしまったのであれば、子供の「自然の力」で排出してもらうしかありません。

親御さんにはトイレで毎回、BB弾を確認してもらうように説明します。

そんなBB弾との戦いの中で最も壮絶なものが鼻の中に入ったBB弾でした。

 

画像出典:langmobile.com

 

鼻の中にBB弾。その行方は…

 

患者さんは2歳のA君。

鼻の穴にBB弾を入れて遊んでいて、誤って奥まで入ってしまったと来院。

このような場合は、逆の鼻の穴をおさえて、勢いよく鼻から息を出せば、出る場合が多いのですが、A君にはその動作が理解できず、我々医療従事者に囲まれるのが怖くて、泣きじゃる始末。

担当医も親御さんも困っていました。

どうしようかという雰囲気に包まれていた次の瞬間、A君のくしゃみと同時に室内に跳ねるBB弾。

スタッフも、親御さんも思わず「出たー!」と叫んでいました。本当にホッとした瞬間でした。

 

【私が出会ったびっくり救急患者その2】麻酔はいらない!

 

麻酔を断固拒否する救急患者

 

ある夏の日の救急外来に飛び込みでやってきたBさん

左足を怪我したと来院されました。

その風貌は明らかに「その筋」のお方。

パンチパーマにサングラス。

一緒に来られた付き添いの方も同様の風貌。

待合室に異様な空間へと変化しました。

状況を確認すると海水浴に来ていて岩場で左足の拇指を切ったとのこと。

見ると5cm程度の切創があり、じわじわと出血していました。

担当医の診察後、縫合処置をすることになり準備をしていました。

その時Bさんは「こんな小さな傷に麻酔はいらんから、麻酔するなよ!」と担当医にすごい迫力で詰め寄っていました。

麻酔しなければ痛いですよと何度も繰り返し担当医は説明していましたが、Bさんは断固拒否。

5cm程度とはいえ、傷は深く、また海での怪我でしたので、感染にも注意し十分な創洗浄が必要になります。

 

画像出典:gomerblog.com

 

 

麻酔はしっかり使いましょう

 

渋々Bさんの意向に従い、麻酔せずに創洗浄を行いました。

痛みに歪むBさんの表情。

しかし痛いとは言いません。

麻酔はいらないと断固拒否してしまった手前、引くに引けない状況だったのでしょう。

声を押し殺しながら痛みに耐えるBさん。

「麻酔して処置させていただきますね」と担当医が声をかけると、「勝手にしろ!」と答えるBさん。

担当医もホッとした表情で麻酔をし、創洗浄、縫合の処置を行いました。処置を終え、ばつが悪そうに救急室を出て行くBさん。

少し可愛く見えてしまいました。

 

【私が出会ったびっくり救急患者その3】腹痛の原因…実は…

 

エアーコンプレッサーで遊んでいたら…

 

腹痛にて来院されたCさん。

下腹部の強い痛みを訴えておられました。

問診にて便秘や下痢、食中毒や感染性腸炎等、痛みの原因について確認していると、Cさんの口から思わぬ一言が。

「同僚と仕事中にエアーコンプレッサーで遊んでいて、お尻から空気を入れられてからなんだか調子が悪いんです…」。

 

画像出典:sorrywatch.com

 

ちょっとした冗談から手術へ

 

自動車整備工場で働くCさんは、タイヤの空気を入れる際に使用するエアーコンプレッサーで遊んでおり、ふざけた同僚がCさんのお尻にノズルをあて空気を噴射。

それが偶然ピンポイントであたっており、腸内に空気が入ってしまったとのこと。

腹部レントゲンで腸穿孔時にみられるフリーエアーを確認。

ものすごい勢いで腸内に入った空気で腸が破れてしまったというわけです。

その後Cさんは緊急手術となりました。

冗談が大惨事になってしまった悲しいお話です。

 

私が出会ったびっくり救急患者 まとめ

 

救急外来には今日もたくさんの患者さんが来られます。

時には私達の想像をはるかに超える事態も起こります。

患者さんとの関わりは限られた時間ではありますが、そんな限られた時間の中で少しでも早く患者さんの苦痛をやわらげることができるように、適切な判断、看護ができるように、自己研鑽していきます。

本当に救急外来は奥が深い。

また機会があれば別のエピソードもご紹介させていただきます。

 

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