【グリーフケアの注意点その3】長年看てきた患者さんの家族に対して
一緒に泣くことも時には必要
長年にわたり、訪問看護で看ていた患者さんが亡くなると、訪問看護師と患者さんと家族という関係が変わることもあります。
それは訪問看護師が家族同様の関係になってしまうことです。
これはあまり好ましくないことかもしれませんが、一緒に悼むことは家族の支えになることがあります。
他人が自分の最愛の人のために泣いてくれるということが、自分も精一杯やった充実感に代わり、これから自分が前を向いて頑張ろうという気持ちになるようです。
患者さんの死からしばらく経ってからのケアも
患者さんが亡くなった後は、葬儀や何かでバタバタしていますし、49日までは家族で集まる時間も多くあります。
老々介護で伴侶を亡くしてしまった方は一人での生活にそろそろ慣れてきた頃にさみしさがこみあげてくるようです。
季節の移り変わりの時期にも精神的に不安定になります。
秋が来ると人恋しくなってしまいます。
そんな時、様子を伺いに訪問するのも悪くないのではないでしょうか?
グリーフケアの注意点 まとめ
遺された者は前を向いて歩いて行かなくてはいけません。
そのことはきっと、遺族も理解されています。
ただ、忘れてしまっていいのか、もっとできたことがあったのではないかと後悔をされているのでしょう。
後ろを向くことは簡単です。
しかし、遺族が楽しく人生を送ってもらうことをきっと患者さんは望んでいるのだということを、さりげない笑顔で伝えてあげてほしいと思います。
一緒に乗り越えてくれた訪問看護師さんが、そっと背中を押してくれたら、遺族は勇気をもって、楽しい人生を送れると思います。
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