在宅でのターミナルケアの特徴と看護師の役割 ~看護師は家族・他職種との橋渡し~

【在宅でのターミナルケアの特徴③】ケア内容を柔軟に変更していく

 

いつ看取ることになるかわからない

 

ターミナルといっても、いつその瞬間が訪れるのかはわからないものです。

特に容体の急変時の処置については本人や家族の要望を在宅でのケア開始初期に確認しておくものですが、患者さん本人も、家族も迷いながら日々を過ごしていることが殆どです。

ケア内容は一度決めたら終わりというものではなく、患者さんの状態や要望を定期的に見直し、時にはケア内容を変更しながら長期的な視野で見ることも必要になります。

 

看護師の役割は?

 

医療・日常的なターミナルケア

 

在宅でのターミナルケアにおいては、訪問看護師が対象者の日々の健康状態をチェックしたり、専門的な視点で食事や排せつなどの日常的なケアを行ったりします。

主治医の指示のもとで、点滴などの必要な医療的処置を行うこともあります。

 

家族の精神的なケアと教育

 

ターミナルケアの段階においても、すぐに緊急事態に陥るわけではありません。

この見通しのなさは、家族にとっては不安な日々でもあります。

医学的な視点から、状態の説明を行ったり疑問点を説明したりしながら、家族の精神的なケアを行っていくことも日々の看護師の役割となります。

また家族と介護士等に死生観の教育を行ったりもします。

 

「elderly in nursing homes」の画像検索結果

画像出典:verywell.com

 

他職種との橋渡し

 

日頃実際に介護に携わる介護士や理学療法士作業療法士言語聴覚士の他、家族の相談を受けていることも多いケアマネージャー等、他職種と医師の間に立って橋渡しを行うことも多く大きな役割を担います。

 

在宅でのターミナルケアの特徴と看護師の役割 まとめ

 

在宅でのターミナルケアにおいては、患者本人が、さまざまな苦痛から解放されて、最期のときを迎えるためにチームで支えていくことが必要です。

看護師は患者や家族の身近な存在として、看護計画にのっとったケアのみではなく、チームの橋渡し的な役割を担うことも大切な役割のようです。

参考:在宅での看取りに関する手引き

 

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