その人らしい最期を迎えるための「在宅ホスピス」の現状:なぜ普及率が低いのか?

 

在宅ホスピスの課題 〜情報の提供・スタッフの強化・適切な環境作り〜

 

在宅ホスピスの課題① 〜正しい在宅ホスピスの情報の提供〜

 

在宅ホスピスの課題の1つに、「正しい在宅ホスピスの情報を利用者に伝えること」が挙げられます。

利用者は、、、

  • 多くの方がなんとなくホスピスってなんか怖いな
  • 在宅ホスピスは費用が高く一般の家庭では利用できるはずがない

などのような認識しかないケースが多いかと思います。

そういった方々にきちんとした情報を提供し、在宅ホスピスの認知を増やすことが課題としてあげられます。

 

出典元:farm9.static.flickr.com

 

在宅ホスピスの課題② 〜適切なスタッフの人数と高いスキルの確保〜

 

在宅ホスピスの課題としてまず朝から夜まで、何時でも利用者の要求に対応できる環境を提供しなければならないことがあります。

 

そのために適切なスタッフの人数の確保と、スタッフ1人1人に高いスキルが求められます。

スタッフの人数が多いだけで、教育が1人1人に行き渡ってないと、時間帯やその日ごとによってサービスが異なったりと、利用者に不安を与えてしまうからです。

 

在宅ホスピスの課題③ 〜快適な環境作り〜

 

また、在宅ホスピスの課題としてあげられるものに「快適な環境作り」があります。

在宅ホスピスを利用する方は身体が弱っている方が多いので、その方たちが生活を送るために自宅や地域単位でバリアフリー等の環境が必要とされます。

また、心が弱っている時にお話しをしたりなど、精神的負担を緩和させる環境も必要とされます。

このように、地域一帯で在宅ホスピスの利用者をサポートする環境が必要なのです。

 

出典元:i.huffpost.com

 

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