がんの特徴
がんの特徴は、下記の3つになります。
- <1>自立性増殖
ヒトの正常な新陳代謝の都合を無視して、自立的に増殖を続け、止まることがない - <2>浸潤と転移
周囲に滲み出るように拡がったり(=浸潤)、体のあちこちに飛び火(=転移)して次から次へと新しいがん細胞をつくってしまう - <3>悪液質
ほかの正常細胞が摂取しようとする栄養を、どんどん奪ってしまうため、栄養が行きわたらず身体が衰弱してしまう
このうち、<1>の特徴だけを持つものが良性腫瘍とよばれ、増殖のスピードもそれほど速くはありません。
良性腫瘍のできた場所によっては、圧迫症状(血管・気道等をふさいだり圧迫する)をきたすこともありますが、その場合は切除すれば問題ありません。
良性とは異なり、<2><3>の特徴までを持つものが、「がん」です。
がんの分類の方法
「がん」に関し、テレビ番組でよく聞くのが「ステージ○」という言葉。
「ステージ」ということからがんの進行度に関するものだということが分かりますが、これはどのように定められているのでしょうか?
以下、この部分についてご説明します。
TNM分類
癌の進行度は、癌がどのくらいの大きさになっているか、周辺のリンパ節にどれほど転移しているか、遠隔臓器への転移はあるか、の3つの要素で決められています。
これは「TNM分類」といって、国際対がん連合(UICC)によって定められたもので、国際的な規約として使われています。
病期分類(ステージング)の際には欠かせない指標となります。
※下図は口腔がんのケース
画像出典:team.tokyo-med.ac.jp
がんの原因と特徴 まとめ
以上、癌そのものの特徴や原因について簡単にまとめました。
特に、がん発生のリスク要因については、頭に入れておくとかなり有用なのではないかと思います。
予防医療の観点から、がん発生前に対策をしておくことは非常に重要です。
それでは、次回の第3回は癌の治療法についてお示しします。
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