統合失調症の特徴
統合失調症の症状には、2つの基本タイプがあり、急性期には陽性症状が、慢性期には陰性症状があらわれやすくなります。
急性期(発病から1~数か月の期間)によくあらわれる陽性症状
妄想
実際にありえないと思えることを事実だと信じている
妄想に対して、説得・否定は効果がない
強く否定すると人間関係を悪化させることになるので注意
幻覚
五感に幻覚があらわれ、現実にはないのに、あるように感じる
多いのは幻聴で、内容は多様
命令する幻聴は、症状が重くなるとその通りに行動してしまうので注意が必要
思考の障害
考えがうまくまとめられず、支離滅裂になる
このような状態の時に人と接すると疑心暗鬼になって敵意を抱いたり、怒って興奮状態になることもある
慢性期にあらわれる陰性症状
感情の平板化
感情の起伏が乏しく、喜怒哀楽の表現がうめく出来なくなって、口数が減る
意欲の減退
意欲や気力が低下し、周囲に興味がなくなる
身なりにだらしなくなったり、風呂に入りたがらなくなる
自主性・自発性の低下
自分自身で考えて行動することが難しくなる
集中力・持続力の低下
根気や集中力の低下で、一度に2つ以上の事をするのが難しくなる
社会への適応困難
人づきあいが苦手になり、周囲の人との共感が得にくくなる
画像出典:vilmasylvester.com
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