近年、在宅医療が注目を浴び、ますます訪問看護師の重要性が増してきています。
そんな中、日本在宅ホスピス協会が平成27年1月1日より本格的にTHP(トータルヘルスプランナー)の認定資格を開始しました。
そこで今回は、新たな資格として注目を浴びているTHP(トータルヘルスプランナー)の現状など詳しくご説明させていただきます。
スキルアップの手段としてもオススメの資格なので、ぜひご覧になってみてくださいね♪
THP(トータルヘルスプランナー)とは?
先程も少し触れましたが、THP(トータルヘルプランナー)とは国家資格ではなく、日本在宅ホスピス協会が平成27年1月1日より本格的開始した認定資格のことです。
THP(トータルヘルプランナー)は以下の4つ
- ①病院内のチーム医療のキーパーソン
- ②退院調整
- ③在宅医療におけるキーパーソン
- ④行政に入り、立案実行できる
を満たすような幅広い人材を育成する為に開始しました。
今後需要が大きい訪問看護分野において、THP(トータルヘルプランナー)は多職種連携・協働・協調のキーパーソンとしての活躍が期待されています。
画像出典:accessqueens.com
THP(トータルヘルスプランナー)の意義
在宅医療では病気や障害を持つ患者さんに対して、適切な治療を行いながら、生活全体を支えることが重要とされています。
自宅治療を望む患者さんが安心して生活を行なうことが出来る環境を作るためには、医師、訪問看護師、薬剤師、介護職など様々なメンバーでチームを作り、治療を行う必要があります。
THP(トータルヘルプランナー)はそのメンバーの『何でも屋』として、より良い治療を行なう為の司令塔としての役割を担う為の資格です。
THP(トータルヘルスプランナー)の認定資格を始めた日本在宅ホスピス協会の会長である小笠原文雄さんは以下のように述べています。
「医療、看護、介護福祉、保健などの深い知識を持ち、在宅医療にかかわるスタッフを統括する司令塔です。患者の様態を見抜いて、医師には薬の処方、ケアマネジャーには介護道具の準備などを指示し、家族のケアまで担当します。常に先手を打つことが大切な在宅医療において、先の読めるTHPは欠かせない存在です」
画像出典:genesishealth.com
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