訪問看護レセプトの様式について ~医療保険と介護保険の使用ケースに分けて紹介します~

 

これまでに訪問看護レセプトの流れ、レセプトの書き方について紹介してきました。

※まだ読んでいないという方はこちらへ!→訪問看護のレセプト申請の流れって? ~要点のみを抽出して解説!~

訪問看護レセプトの形式はどのような看護を行ったかによって変わってきます。

今回はケースごとにわけて、訪問看護レセプトの様式についてみていきましょう。

 

訪問看護レセプト、様式

画像出典:virtusant.com

 

【訪問看護レセプトの様式】医療保険にて訪問看護を行った場合

 

【訪問看護レセプトの様式その1】 訪問看護療養費明細書

 

訪問看護療養費明細書とは、実施した訪問看護の訪問日、基本療養費、加算、傷病名、心身の状況などを記載するようになっています。

明細書は、厚生労働省から示された様式を使用します。

 

【訪問看護レセプトの様式その2】 訪問看護療養費請求書

 

訪問看護療養費請求書とは、医療保険本人と家族など5つに区分され、それぞれに公費負担を併用する利用者と医療保険単独に再区分されています。

医療保険単独の場合は医療保険の制度ごとに分けて記載するようになっています。

請求書は「国保」と「後期高齢者医療」別に、明細書の件数や金額等を集計する用紙です。

国保請求書は、保険者別に1枚ずつ、後期高齢者請求書は、保険者番号にかかわらず、1枚作成し明細書に添付します。

異なる月の明細書(月遅れ分、返戻後の再請求分)は当月分と合わせて1枚の請求書としてまとめます。

請求書は各都道府県の国保連合会のホームページからダウンロードできます。

 

【訪問看護レセプトの様式その3】 訪問看護療養費総括表

 

総括表は請求書を総計する用紙です。

1回の請求に対して1枚添付します。

この総括表は各都道府県の国保連合会のホームページでダウンロードできます。

 

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