医療ソーシャルワーカー(MSW)は、何かの組織があってはじめて存在します。
このため、存在は薄いですし、組織の補佐的動きしかできません。
また、いくら一生懸命働いたところで、報酬は発生しないので、施設や病院の中で疎ましく思っている方もいる事実があります。
今回はMSWの課題を3つお伝えしますので、一人でも多くの方がMSWについて知ってくださると幸いです。
医療ソーシャルワーカー(MSW)の課題1:周知徹底
現在、高齢化社会になってきますが、「医療ソーシャルワーカー」と言われてなんだかわかるピンとくる方が何人いらっしゃるでしょうか?
おそらく病院等で実際に相談をしていても「私たちの役職はわかりますか?」と尋ねたところで、「ソーシャルワーカー」と答えられる方はほんの一握りでしょう。
高齢者の方にとっては、「相談係」という名称の方がよっぽどわかりやすいと思います。
しかし、実際は、医療ソーシャルワーカーを名乗っているのですから、ソーシャルワーカーが存在していること、どんな仕事をすることができるのか等を明記したものを、大々的に宣伝する必要があります。
玄関や掲示板、病院に入院した方でしたら入院案内の片隅にでもお知らせを入れておくと、皆様に存在・役割等を知ってもらうことができるでしょう。
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