新オレンジプランの基本的な考え方
重要なことですので、もう一度新オレンジプランの基本的な考え方について見てみましょう。
- ・認知症の人の意思が尊重され、できる限り住み慣れた地域のよい環境で自分らしく暮らし続けることができる社会の実現を目指す。
このような新オレンジプランの基本的な考え方の背景には、高齢者の4人に1人は認知症または予備軍と言われている日本の現状があります。
政府は10年後の2025年には、認知症患者が約700万人(約5人に1人)まで増加するとの推計を発表してもいるのです。
こう見ると、認知症が他人事には思えない社会問題であることがお分かりいただけると思います。
新オレンジプランの対象期間
新プランの対象期間は団塊の世代が75歳以上となる2025(平成37)年です。
しかし、数値目標は介護保険に合わせて2017(平成29)年度末等になっています。
つまり、新オレンジプランの数値目標においては今年が大きな節目の年となります。
次に、新オレンジプランの具体的な7つの施策について見ていきましょう。
画像出典:post.phinf.naver.net
新オレンジプランの七つの柱の概要は?
厚生労働省によれば、新オレンジプランの施策は以下の7つの柱に沿って進めていきます。
- (1)認知症への理解を深めるための普及・啓発の推進
(2)認知症の容態に応じた適時・適切な医療・介護等の提供
(3)若年性認知症施策の強化
(4)認知症の人の介護者への支援
(5)認知症の人を含む高齢者にやさしい地域づくりの推進
(6)認知症の予防法、診断法、治療法、リハビリテーションモデル、介護モデルなどの研究開発およびその成果の普及の推進
(7)認知症の人やその家族の視点の重視
では、次に、新オレンジプランの7つの柱の内容について、一つ一つ詳しく見ていきましょう。
▶ 次ページへ:新オレンジプランの7つの柱の具体的内容を紹介!
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