看護部長、看護師長、主任看護師…管理職の年収は高い？安い？

 

画像出典：ihrpflegeplatz.de

 

看護師長・主任看護師の年収って？

 

看護師長の場合も同様のことがいえる？！

 

平成24年度の民間病院給与実態調査によると、看護師長の給与は以下のように報告されています。

 

• 24〜28歳　：　約 ¥314,808
• 28〜32歳　：　約 ¥346,083
• 32〜36歳　：　約 ¥374,695
• 36〜40歳　：　約 ¥385,315
• 40〜44歳　：　約 ¥411,503
• 44〜48歳　：　約 ¥435,006
• 48〜52歳　：　約 ¥440,614
• 52〜56歳　：　約 ¥447,181
• 56歳〜　　：　約 ¥440,972

出典：国立病院機構「平成24年度」

 

看護師長の平均年齢は47.1歳となっており、平均給与は¥424,581となっています。

看護師長手当の平均は約¥45,439程度となり、基本給にこの師長手当が加わります。

また病院によっては管理当直を実施している所もあり、管理当直についても手当が支給されます。

看護師長の年齢、夜勤の回数や夜勤手当にもよりますが、看護部長と同様にベテラン看護師の給与よりも、看護師長の給与が低いという場合も状況によっては起こりうることになります。

年収にすると550万円〜650万円が一般的だと言われていますが、こちらも施設によってばらつきがあります。

 

主任看護師は？夜勤手当で年収が上がる？

 

主任看護師の給与は、平均年齢50.1歳として、¥327,143円となります。主任看護師の主任手当は平均で1万円程度です。

主任看護師はスタッフの教育や新人看護師などに携わるため、夜勤回数が少なくなる場合もあり、結果的に同年代のスタッフと比べても給与に関しては少なくなってしまう可能性も高くなってしまいます。

平均年収は約500万円程度と言われています。

 

画像出典：cdn.shutterstock.com

 

看護部長の給与は高い？安い？

 

看護部のトップリーダーとして働く看護部長。

数字だけ見ると決して安い給与ではありません。

しかし、背負うべき責任、果たすべき役割に対しての報酬として考えると、高いでしょうか？安いでしょうか？

看護部の人員が500名規模の病院であれば、その500人に対しての全ての責任を背負うことになります。

看護師個人の責任ということではなく、看護部における全ての責任は看護部長にあるのです。

看護部長にはその責任を背負う覚悟がなければ、決してその役割を果たすことはできません。

 

看護部のトップリーダーとして、病院や病院長との折衝や交渉も必要となります。

看護師にとってより良い環境を提供するために、尽力しなければなりません。

これは単に看護師にだけメリットがあるわけではありません。

環境を整え、働きやすい職場を作るということは、患者さんに対して、より良い看護を提供することにもつながります。

そのためにも看護部長が病院や病院長と折衝することも大切な役割なのです。

 

看護部は病院人員の約半分を占める大きな組織です。

その看護部の働きは病院の経営にも直結しています。

病院のもっとも大きな収入源は、入院基本料です。

7：1や10：1などの看護基準を順守するための人員配置や勤務の調整、新人看護師や中途採用者の採用計画なども看護部長の大切な役割です。

 

この他にも様々な役割が看護部長にはありますが、これらの役割、背負う責任に対して、看護部長の給与は高いでしょうか？安いでしょうか？

 

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