画像出典:sendasenior.com
◯理学療法士の仕事:在宅リハビリでは患者さんの生活の自立を促す
・病院や施設と在宅とをつなげていく
住み慣れた在宅での生活は、病院や施設といった管理された場面と異なった応用場面とも言えます。
住み慣れた我が家での生活は活力や安心感を与えますが、一方で思いもよらない危険があったり、油断をしたりすることで、転倒や骨折のリスクが高まります。
また定期的に運動する機会が減ることで、機能が低下してしまう場合があります。
理学療法士はこういった病院や施設とのギャップを埋め合わせながら、自立を促していくのです。
・患者さんに合わせた練習プログラムをたてる。
訪問で働く理学療法士は、在宅生活で無理ない自立を目指すために、患者さんの運動機能だけではなく、家屋の環境や家族の介護の状況も踏まえてプログラムを立てます。
訪問リハビリテーションを受ける患者さんは、寝たきりの状態の方から、外出ができる方まで様々です。
したがってある患者さんには動きが固くなり、痛みが出ている部位を中心に治療をする場合もありますし、
また他の患者さんには、家屋や屋外で動作練習や歩行練習などを行うこともします。
画像出典:westernschools.com
・環境の調整も大事な仕事内容。
理学療法士は身体に直接アプローチするだけではなく、安全に過ごしやすい家屋の配置や、家族が少しでも楽に介護ができるように助言をしたりもします。
病院や施設よりも、さらに個別性が高くなるのが特徴でしょう。
▶ 次ページへ:理学療法士と看護師の協力??
【PR】
看護・介護系資格の取得を目指す人は
こちらがオススメですよ♪
関連する記事
家族のコミュニケーションを支える言語聴覚士(ST)が在宅で果たすべき役割とは?
総合病院で『言語聴覚士(ST)』と働いた経験がある人もいるかもしれませんが、在宅の現場では、まだまだ会う機会が少ない職種なのかもしれません。いったい訪問リハビリテーションで働く「言語聴覚士(ST)」は、どのような仕事をしているのでしょうか。今回はそんな言語聴覚士の仕事内容と在宅での役割を見ていきます。
「何でも屋」とも呼ばれる作業療法士(OT)が在宅で果たすべき役割とは?
需要の多い作業療法士ですが、どんな仕事をしている人たちなのかイメージできますか?作業療法士(OT)自体は、病院や施設の多くに在籍している職種の1つのです。訪問リハビリテーションの現場でも理学療法士(PT)と同様に採用募集がかけられています。今回はこの作業療法士が現場でどのような役割を担っているのか見ていきます。
訪問リハビリと通所リハビリの違いとは〜個人で行う訪問リハビリVS集団で行う通所リハビリ〜
入院し治療などを経由した後、在宅生活への環境が整えば在宅に戻ることになりますが、適切なリハビリサービスを導入することで再入院リスクを最小限に抑えることも必要な視点となります。ここでは在宅サービスの中でも、訪問リハビリと通所リハビリの役割をそれぞれ確認していこうと思います。
介護保険の対象者、受けることができる具体的なサービスについてまとめました♪
介護保険という保険制度を聞いたことはあるけど、その内容を詳しく知らないという人は多いかと思います。前半は介護保険とその対象者について解説し、後半には介護保険で受けられる具体的なサービス内容についてお伝えしたいと思います。
在宅でのターミナルケアの特徴と看護師の役割 ~看護師は家族・他職種との橋渡し~
日本でも医療費削減のため在宅でのターミナルケアを推進していく方針が打ち出されています。在宅でのターミナルケアは訪問看護師が重要な役割を担うと考えられます。では在宅でのターミナルケアとはどういったものなのか、見ていきましょう!