ポリファーマシーによる症状2:便秘
薬によって便秘になることがあります。
上述の抗コリン作用によるものもありますし、他の作用による便秘もあります。
便秘は結構軽く考えられてしまい、ドクターは安易に便秘薬を処方しがちです。
体質的に便秘がちな方は非常に多いので薬のせいだとは気付きにくいのでしょう。
しかし便秘はコントロールがうまくいかないと、お腹が張ったり、痛かったり、痔になったりといろいろ不快な症状が出るので改善したいものです。
ポリファーマシーを解決すれば便秘が改善する患者さんも多いと思います。
画像出典:doloykurit.ru
ポリファーマシーによる症状3:眠い、ふらつく
この副作用は多くの方が経験した事があると思います。
眠気やふらつきを起こす薬はかなり多いです、そんな薬が複数使われていると高齢者でなくても危険です。転倒するリスクが高くなります。
特に女性の高齢者の場合、骨粗鬆症になっている可能性があるので転倒には注意が必要です。
骨粗鬆症の方は転倒して大腿骨の付け根を骨折するリスクが高いです。
大腿骨の骨折は寝たきりになる原因の上位にランクインしている危険因子です。
転んで手を突くと手や腕の骨折をする方もよくいます。
手の骨折も足ほどではありませんが生活に支障をきたします。
ポリファーマシーによる症状4:胃の不調を引き起こす場合も…?
胃腸障害を引き起こす薬はたくさんあります。
またそうでない薬でも体質的に合わなくて胃の調子が悪くなることはよくあります。
しかしドクターは薬の副作用とは思わずに漫然と胃薬を追加処方するケースがよくあります。
一度処方された胃薬が永続的に処方されることも珍しくありません。
しかも胃が悪くない患者さんに予防的に胃薬が処方されることが多々あります。
複数の診療科にかかっていると、「どの科でも胃薬が付いてきた!」という事もありえます。
したがって胃薬はポリファーマシーの代表的薬剤であるといえます。
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