頻度はそれほど高くないが起こると重大な2つの症状
ポリファーマシーによる症状5:肝機能障害と腎機能障害
薬は肝臓で代謝されたり腎臓から排泄されます。
薬が何種類もあると肝臓や腎臓の負担が大きくなり、臓器も障害を受けやすくなります。
どちらも定期的な採血で異常は見つけることができます。
腎機能については高齢者はもともと低下していることもあるのですが、急激に悪化する場合は薬を疑います。
そして疑わしい薬は直ちに中止する必要があります。
しかしたくさん薬を飲んでいる患者さんでは、どの薬が身体に合っていないのか判断するのが非常に困難です。
肝機能障害や腎機能障害は生命に関わることがあるのでポリファーマシーの重要な問題の一つです。
ポリファーマシーによる症状6:低血糖
糖尿病は多剤併用になりやすい疾患のため、糖尿病の薬を服用している患者さんはポリファーマシーに注意が必要です。
薬の効きすぎや飲み間違いなどで血糖値が下がり過ぎて、低血糖状態になることがあります。
しかし高齢者は低血糖に気付きにくいといわれています。
早めに糖分を摂取すれば低血糖は改善しますが、放置すると重篤な状態になることがあるので糖尿病の患者さんはより注意が必要です。
画像出典:patrasevents.gr
ポリファーマシーで高齢者がさらされる6つの症状:まとめ
いかがでしたか?
ポリファーマシーの患者さんでは様々な有害事象が起こる可能性があります。
患者さんのQOL(生活の質)を維持、改善するためポリファーマシーは積極的に解決すべき問題であると考えられます。
この記事はいかがでしたか? ・週一回なら、まぁ見てもいいかな♪ といった方は是非ご登録をお願いします!!
下記リンクからの無料会員登録で、 メルマガ受け取り@毎週土曜日 診療報酬改定まとめ資料受け取り などが可能になります!! (もちろん、わずらわしい情報は一切お送りしませんよ♪)
|
☆関連お役立ち情報☆ |
☆おすすめのまとめ記事☆ |
・【看護師スキルアップ術まとめ20選】3種の看護スキルでQOLを最大化! |
★ここまでで分からない用語はありませんでしたか? そんな方は・・・
関連する記事
明日からの看護知識に活かせる! ポリファーマシーの問題点4選
ポリファーマシーの問題点を薬局に勤める薬剤師が解説致します。ポリファーマシーにはいくつかの問題点があり、すぐに考えてわかるものから気がつきにくいものまでいろいろありますので、1つずつ、計4つ解説いたします!ポリファーマシーに関する知識を身につけて、患者さんの負担を減らしましょう!
ポリファーマシーに対して薬剤師に求められることと実際の仕事
医療現場において薬剤師はポリファーマシー対策を以前から行っています。ポリファーマシー対策における薬剤師の仕事について説明します。ここでは現場でよくある<国><医師><患者さん>の3つの視点からポリファーマシーに対して薬剤師が求められていることをお伝えします。
ポリファーマシー対策、2通りの場合に分けて徹底解説!
ポリファーマシーは患者さんにとって良くないこと。ではどうすればポリファーマシーを防ぐことができるでしょうか?現場で働く薬剤師が徹底解説します!自分や家族がポリファーマシーかどうかがわかっている場合とわからない場合に分けて考える必要がありますので2通りの説明をします。
ポリファーマシーって何? 〜薬剤師の見地から解説します〜
薬の飲み過ぎによる有害事象は以前から医療の現場で問題視されていますが、ポリファーマシーという言葉を耳にするようになったのは比較的最近のことのように思います。今回は、薬局に勤める薬剤師が「ポリファーマシーとは何か」を解説していきます。ぜひ普段のお仕事に役立ててくださいね♪
『ホスピス緩和ケアと癌(ガン)の基礎』 第5回:ホスピスの癌ケア1
今回は、具体的にホスピス緩和ケアがどういうものなのか、どういった治療を行うのかといった点に触れていきます。