プリセプターシップとは、新人看護師(プリセプティ)に対して、先輩看護師(プリセプター)がマンツーマンで教育をおこなうことです。
多くの施設で導入されているプリセプターシップですが、新人看護師とプリセプターの両方が成長できる、また新人看護師に対して安心感を与え、精神的なサポートができるという点では、大きなメリットがあるといえます。
しかし、どんな教育方法にも「メリット」「デメリット」があります。
今回は「プリセプターシップのデメリット」についてまとめてみたいと思います。
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1 良い人間関係が構築できないと機能しない
プリセプターシップとはいえ、そこはやはり人間対人間の関係になります。
性格など合う合わないという可能性は十分にあります。
プリセプターや新人看護師にとっても、自分の性格などを理解してくれる人、話しやすい人との教育体制が理想ではありますが、新人看護師の性格や全てが事前に分かるわけでもなく、全てうまくマッチングすることはできません。
うまくマッチングができないと、いくら仕事だからと割り切っても、お互いに歩み寄ることができず、修復ができない状態になってしまうこともあります。
そうなってしまうと、育てる、成長するというお互いの意欲も損なわれてしまい、結果的にプリセプターシップは全く機能しません。
このような状態が長く続いてしまうと、新人看護師にとってはリアリティーショックの原因となってしまったり、離職してしまうこともあるのです。
2 プリセプター任せになってしまう可能性がある
新人看護師の最も近くで教育をしていくのはプリセプターですが、プリセプターシップとは、全てをプリセプターに一任し、責任を負わすものではありません!
この点がよく勘違いされがちで、全ての教育をプリセプターに丸投げしてしまう傾向があります。
新人看護師の教育は、屋根瓦式教育が理想とされ、様々な人間が結果的には関わり、部署全体で教育を行なうことが大切です。
まずは部署全体で教育する体制を整える事と、プリセプターは新人看護師の教育状況などを情報発信して、多くの人にサポートしてもらえるように働きかける事が必要になります。
プリセプターシップとは新人看護師とプリセプターとのマンツーマンでの教育体制ではありますが、新人看護師の教育は部署全体でおこなうことが大切である事を忘れてはいけません。
プリセプターに任せるバランスが非常に難しいです。
どこまでを周囲が意見したり、指導すれば良いのかという事や、同じ事をする場合にでも、人によっては手順が違ったりする場合もあるため、部署内で方向性を統一することが大切です。
新人看護師のサポートも勿論大切ではありますが、プリセプターへのサポートも大切なのです。
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