プライマリ・ケアの浸透に関する課題
次に、プライマリ・ケアを浸透していくために必要なものは何なのか?という視点から論じてみましょう。
医療機器
1つは医療機器です。
高機能、高性能というだけでなく、どこにでも持ち運べて、いつでもだれでも使うことができる優れた機器開発も重要になります。
今後、増えてくるであろう在宅医療の中では必須になってくるでしょう。
例えば、ポケットサイズの携帯型超音波診断装置が世界中で販売されています。(日本でも在宅医療で活用されています)
いつでもどこでも行え、リアルタイムで体内が「見える化」することで、患者さん本人やご家族に安心を提供することができます。
レベルの高い医師の確保や育成
もう1つは総合的に診ることができるレベルの高い医師の確保、育成です。
プライマリ・ケアには深く幅広い知識が必要になります。
特にプライマリ・ケアに携わる医師はとても忙しく、医学情報や機器に関する最新情報を収集するために時間をとることが難しい状況です。
医師が必要とする情報を素早く効率的に手に入れられるようなWeb構築やソーシャルメディアの活用も必要となるでしょう。
画像出典:privatehealth.co.uk
今後、プライマリ・ケアを充実させていくうえでの課題
上述のとおり、さまざまな機関の相互連携は必須でしょう。
医療機関から専門的医療機関、医療機関から介護施設および在宅、在宅における介護サービス事業所と医療機関など、、、
患者さんや家族の生活を支える上での必要な地域のサービスなどをつなぎ、地域でサポート体制を整えることは非常に重要であると考えます。
また、大学病院に行かなくても高度な医療が受けられるようになることも必要かと思います。
超高齢化社会の現在、患者さんが自分の死生観を持つべきときが来たのではないでしょうか。
自分がどこで最期を迎えたいのか。どのような医療を望むのか。
そのためには、患者さんや家族をサポートする医療従事者や介護スタッフは患者さん中心の考え方、死生観についての知識も必要となってくるでしょう。
プライマリ・ケアが抱える3種の課題
以上、プライマリ・ケアが抱えれる課題を3つの観点から論じてきました。
超高齢化もしくは医師不足の中、だれもが大学病院で診てもらうことが不可能な状況・・・。
しかし、誰もが高度な医療を受けたい、長生きしたいと願っていて、自分らしい最期を迎えたいと思っているのだと思います。
そのためにはあらゆる情報を共有することで自分の生活にあった医療、場所を見つけることができる環境が必要ではないでしょうか。
この記事はいかがでしたか? ・週一回なら、まぁ見てもいいかな♪ といった方は是非ご登録をお願いします!!
下記リンクからの無料会員登録で、 メルマガ受け取り@毎週土曜日 診療報酬改定まとめ資料受け取り などが可能になります!! (もちろん、わずらわしい情報は一切お送りしませんよ♪)
|
☆関連お役立ち情報☆ |
☆おすすめのまとめ記事☆ |
・【看護師スキルアップ術まとめ20選】3種の看護スキルでQOLを最大化! |
★ここまでで分からない用語はありませんでしたか? そんな方は・・・
関連する記事
漏れなく解説!仕事メールの送り方
実践で役立つメールの送り方についてご紹介いたします。
アメリカでのホスピス体験 ~小児ホスピスへの挑戦~ byラプレツィオーサ伸子
ラプレツィオーサ伸子さんによる寄稿記事第3回です!日本の大学病院で看護師として勤務後渡米、在宅ホスピスナースとしてご活躍のラプレツィオーサ伸子さん。本記事では、小児ホスピスで体験した壮絶なご経歴について語っていただきました!
『ホスピス緩和ケアと癌(ガン)の基礎』 第6回:ホスピスの癌ケア2
ホスピス緩和ケアの中でも、在宅ケアにフォーカスしてご説明をします。
看護の仕事はどこまで? 【がんと暮らしを考える会・賢見卓也理事長インタビュー1】
がんと暮らしを考える会の代表理事である賢見卓也さんインタビュー第1回。賢見さんは、一般通念からすると非常に広い看護観をお持ちの方。特に「社会的苦痛」に対する問題意識から様々なご活動を展開されています。そんな賢見さんからどのような教訓・知見が得られるのでしょうか? すべての「看護」に関わる皆様、必見の内容です!
洗濯が面倒だと思っているあなたにご紹介!洗濯の時短テクニック5選
忙しい社会生活の中で、なるべく時間は短縮し、他の時間に充てたいもの。今回は「洗濯」についての時短テクニックを5つご紹介します。