寒い冬だからこその醍醐味と言えば、熱燗。
仕事(日勤)を終えた夜に、冷えた手を擦りながら帰宅してヒーターをつけ、ホッと一息つきながら傾ける熱燗は、体だけでなく心も温めてくます。
「日本人でよかった…」と思わずつぶやいてしまうくらいに最高のひとときです。
そんな夜をさらに特別にゆったりと過ごすための、ちょっと贅沢な高級おつまみをご紹介します。
画像出典:twogerion.net
熱燗に合う高級おつまみその1:鮒ずし(ふなずし)
奈良時代から伝わる滋賀の伝統的な味として日本の食文化にしっかりと根ざした「鮒ずし」は、なれずしの代表です。
お米を使うことと乳酸発酵が行われることは、日本酒と同じなので、このふたつの馴染みは素晴らしいのは当然ですね。
日本酒に合うのはもちろんですが、特に濃厚な熱燗には完璧です。
鮒ずしのオススメポイント:地元の鮒と地元の米をつかい、手間ひまかけて熟成させた至高の肴
そんな鮒ずしは、伝統的に使われていたニゴロブナが減っており、価格も含めてそれほど身近には無い食品になってきてしまいました。
そのため、技術を他の様々な魚に応用したなれずしがありますが、ちょっと特別な夜にしたい時には、やはり本家の鮒ずしを選びたいですね。
滋賀に居を構える竜王ふなずし工房の鮒ずしは、地元の近江米をつかって漬け込んだ、まさに地場のおつまみ。
地元の鮒と地元の米をつかい、手間ひまかけて熟成させた至高の肴です。
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熱燗に合う高級おつまみその2:ふぐの子糠漬け
こちらの高級おつまみは、命を落とすほどの猛毒を持つふぐの卵巣を糠漬けにした究極の珍味。
もちろん、ふぐの卵巣は食用が禁止され、ふぐの調理免許を持っていても提供することは出来ません。
しかし、石川県の限られた地区では毒素を消失させる調理方法が郷土料理として伝わっており、この地区のみに特別に製造が許可されています。
画像出典:ishikawaya.com
ふぐの子糠漬けのオススメポイント:食に対するこだわりが生んだ珍味
その調理には約二年と、長い漬け込みの期間が必要ですが、その年月を重ねることで、毒素が消えてしまうのです。
そもそも食べることの出来ない猛毒の素材を、食べられるまでにする調理技術を手に入れるまでには、どれほど大変な試行錯誤があったことでしょう。
つまり日本人の食に関するこだわりと求道心がこのような珍味を産んだことは間違いありません。
熱燗を傾けながら、濃厚なふぐの子糠漬けを味わい、日本の先達の歩んだ道に思いを馳せていれば、一切れで何合もお酒が進んでしまいます。
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