年々増加している「男性看護師」さん!
皆さんの職場でも活躍されていますか!?
同じ男性看護師として同志が増えるということは本当に嬉しい限りです。
今回は実際の現場で働く男性看護師の不安や強みを、体験談ベースでまとめてみたいと思います。
画像出典:retale.com
男性看護師の実情:トイレの悩みと果たすべき役割
圧倒的な女社会の中で男性看護師が増えてきたと言っても、やはりそこは圧倒的に「女性社会」。
学生時代からその環境を目の当たりにし、最初は戸惑いを感じることもあるかと思います。
私が入学した看護学校はでは各学年50名定員で、そのうち男性看護師は3〜5名でした。
現在はもう少し増えていると思いますが、最初は非常に肩身の狭い印象を受けたのを覚えています。
古い施設だったせいもあるかも知れませんが、トイレも男性用は1つのみ。
休憩スペースは更衣室と共用で、10畳ほどのスペースに窮屈な感じで生活をしていました。
しかし慣れとは本当に怖いものです。
そんな中でもいつの間にか普通に過ごせるようになり、女性社会で大変だと感じることは少なくなりました。
確かに気を使う事などはあり、最初は戸惑うこともあるかも知れませんが、実際に現場で働いている男性看護師さんは周囲が考えるほど、女性社会で大変だとは感じている人は少ないかもしれません。
また男性看護師は女性が多い看護師社会の中和剤的な存在になる場合もあります。
そう言った意味では現場の雰囲気を良い方向に変えることもできる、貴重な存在であるとも言えます。
画像出典:slideshare.net
男性看護師の職場での需要:力が強い?メカに強い?
男性看護師は女性看護師に比べて力が強いというイメージがあり、力仕事はついつい男性看護師に依頼が回ってくるケースが多くなります。
よく言われるのが寝たきりの患者さんの体位交換や介助には男性看護師がいてくれると助かるという声を聞きますが、実際の体位交換などの際には、ボディメカニクスなどの技術を使えば、それほど力は必要ありません。
男性にしかできないような力仕事は実際の現場では多くはないと思います。
しかし、やはり一般的に男性のほうが女性よりも力仕事に強いため、いざという時の男性の力は役に立つでしょう。
また、様々な医療機器や電子カルテなど、メカと名のつくものには男性看護師は強いというイメージも不思議とあります。
もちろんそういう場合は多いかと思いますが、中にはそうでない男性看護師もいます。
頼りにされることは本当に嬉しいことではありますが、そんなイメージで苦労している男性看護師も多いかと思います。
画像出典:noodle.com
男性看護師の不満と希望:男性だから拒否されることも…でも・・・?
女性の患者さんの中には、羞恥心を伴う処置や介助などについて、男性看護師さんじゃなくて女性看護師さんにお願いしたいと希望される場合があります。
自分も同じ資格を持った看護師なのに…とショックを受けることもあるかもしれません。
しかしそこは決して悲観することはありません。
その逆のパターンもあります。
男性看護師さんにお願いしたいという男性の患者さんもおられます。
男性看護師と女性看護師が一つのチームにいることにより、患者さんの希望に沿った看護や関わりが提供できるということになります。
これも男性看護師が増えてきたからこそ実現できた、大きなメリットではないでしょうか。
画像出典:fabulousfaces.com
男性看護師の将来性:活躍の場所は?
以前は男性看護師といえば、手術室、透析室、救急外来、精神科病棟への配属が多い時代がありましたが、現在では一般病棟や小児科病棟など、様々な場所で多くの男性看護師を見かけます。
その活躍は様々で、管理職として働く方、認定看護師や専門看護師として働く方も増えてきています。
女性社会とはいえ、男性看護師の活躍の場も広がってきているのです。
訪問看護ステーションや在宅事業を開業をする男性看護師も増えており、その活躍の場所はこれから更に広がっていくといわれています。
男性看護師は産休や育休などの長期休暇を取得することが女性に比べて少ないため、専門性を高めたり、キャリアアップを目指すには女性より有利な部分もあるかも知れません。
看護師不足の現場にとっては非常にありがたい存在だともいえるでしょう。
画像出典:inquisitr.com
男性看護師の魅力:社会人を経験し看護師を目指す男性も急増中!?
一度社会人を経験した後、看護師を目指す男性も増えてきています。
看護師という資格は永久ライセンスであり、全国どこでも働くことができます。
またその求人数は多く、自分の働きたい場所を選べるというメリットがあります。
それらの理由から安定と将来性などを求め、看護師への道を目指す男性が増えてきているようです。
男性看護師のホンネ まとめ
男性看護師は増加しているとはいえ、全看護師の約5%だといわれています。
しかし、着実にその活躍の場は広がり、需要も増えてきています。
看護師という仕事は決して簡単な仕事ではありません。
人の命と向き合う大変な仕事です。
だからこそやり甲斐も大きく、患者さんからもらう「ありがとう」の言葉に逆に感謝してしまいます。
これから更に多くの男性看護師が活躍し、より良い看護が患者さんに提供できるように盛り上げていきましょう!
☆ビーナースでは看護師さん生の声がたくさん閲覧できます!
・新人・先輩両方の観点で考察!プリセプター制度と上手く付き合うポイントとは?
・【体験談】病院ナースからだと不安?転職前に知っておきたい訪問看護師の仕事
・【体験談】看護師経験7年の現役訪問看護師が語る訪問看護の魅力
下記リンクにて会員登録して頂ければ、
「メールマガジンの受け取り@毎週土曜日」が可能です!!
おすすめ記事を厳選して配信中ですので、
「わざわざ情報を探すのは面倒・・・」という方は
是非ご登録をお願いします!!
(もちろん、わずらわしい情報は一切ありませんよ♪)
関連する記事
矢印は、自分でもロールモデルでもなく目標に向けるもの【がんと暮らしを考える会・賢見卓也理事長インタビュー3】
がんと暮らしを考える会・賢見卓也理事長インタビュー第3回(最終回)です! 今回は、NPO法人代表として、いち看護師として、そして男性看護師の一人としての賢見さんのご意見を伺いました。特に「男性看護師であること」に対するご所見は必見の内容です!
【体験談】訪問看護師であることに喜びを感じた瞬間 ~看取る覚悟と訪問看護の役割とは?~
訪問看護を受けたいと思う患者さんは、どうして受けたいと思うのでしょうか? 私が訪問看護師として出会った患者さんの中に、考えが深い方がいました。本稿ではその時のエピソードを紹介し、訪問看護の良さを知ってもらいたいと思います。
アメリカでのホスピス体験 ~小児ホスピスへの挑戦~ byラプレツィオーサ伸子
ラプレツィオーサ伸子さんによる寄稿記事第3回です!日本の大学病院で看護師として勤務後渡米、在宅ホスピスナースとしてご活躍のラプレツィオーサ伸子さん。本記事では、小児ホスピスで体験した壮絶なご経歴について語っていただきました!
【体験談】訪問看護師転職で期待していた点とその実際~仕事内容から給与まで~
現役訪問看護師Sさんの転職体験談です。テーマは、「訪問看護師転職時に期待していたこととその実際」について。生々しい体験談、是非ご参考にしてみて下さい!
現役看護師が語る看護師でよかったと感じたこと4選〜私が感じた「人」としての喜び〜
看護師でよかったと感じた、忘れられない体験談を紹介します!