訪問看護には、病院とは違った難しさがあります。
病院時代には考えてもみなかったことが大切になる場合があります。
今回は先輩看護師が失敗した経験を例にあげ、訪問看護ならではの気をつけなければいけないポイントをご紹介させていただきます。
ここでも大切なのは”相手の気持ちを考えてケアを行なう”ということです。
画像出典:medstarvna.org
訪問看護師の業務での失敗その1.物も使い方は十人十色です
訪問看護は患者さん宅の物を使用します
病棟業務では、ケアに必要な物はもちろん患者さんの物を使用させていただきますが、緊急入院時や身寄りのない方などのために必要な物は病棟単位でストックされています。
ですから、コスト意識もなく、大量に使用していました。
しかし、訪問看護では薬や医療器具等については持参しますが、それ以外の物は全て患者さん宅の物を使用させていただきます。
準備していただく物品については事前にお願いしているのですが、忠実に準備していただけることは少なく、ご自宅にある物で代用することも多くあります。
患者さんそれぞれに違った使い方があることを意識しましょう
訪問看護では本当に多くの物品を患者さんからお借りします。
極端なことをいうと、清拭、部分洗浄に使用するお湯もすべて患者さん宅の物を使用させていただくのですが、結構大変なのです。
患者さん一人ひとり、個性があるように、物の使い方にも多種多様です。
例えば、
- 1 陰部を拭くタオルは分けてほしい
- 2 陰部を拭く時は使い捨ての物を使ってほしい
- 3 湯や水を出す時は勢いよく出さない
- 4 ティッシュは2枚になっているのを1枚ずつにして使ってほしい
- 5 電気は普段は使わない
- 6 オムツは汚れていない部分を切り取る(切り取った部分は、ためておき、又使う)
- 7 少しでも汚れているオムツは捨ててほしい
など、数えきれないくらいにあります。
患者さん宅にある物を使用するということは、すべてにコストがかかっているので、必要最小限に使用することを心掛けなければなりません。
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