足浴の効果は入眠を促すことや血行を改善することなど数多くあります。
末梢循環を改善する目的として部分浴である足浴は広く知られています。
しかし、状況によっては足浴が禁忌となる場合もあるため、リスクを十分に考慮して対応していかなければなりません。
そこで、足浴でのマッサージ法として、以下三つの手技についてご説明していきたいと思います。
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【足浴でのマッサージのポイント1】軽擦法(けいさつほう)
軽擦法とは?
軽擦法はマッサージにおける基本的手技となっています。
マッサージを行う看護師の片手または両手の手掌全面を患者様の身体に密着させます。
手掌を密着させたら、やや軽めの圧力を加えながらゆっくりと摩擦していきます。
手掌軽擦法はマッサージを対象とする部分が広いところである前胸部や腹部、背部、腰部などが適しています。
足浴を実施しながら軽擦法を導入する際には、母指軽擦法(母指の指先や指腹を用いる方法)や二指軽擦法(母指と示指を用いてマッサージする部分を挟む方法)が良いとされています。
指背軽擦法ー下腿部をに対するマッサージ法ー
また指背軽擦法といって、軽くこぶしを作り、示指から小指まで4指の基節から中節までの指背を使ってマッサージする方法があります。
こちらは足浴の際、下腿部をマッサージするときに適しています。
指背軽擦法は皮膚の厚い部分や強靭な筋膜や腱膜などが存在する部位に用いられているマッサージ法になります。
軽擦法は軽めの圧力を加えながらマッサージを行っていきますが、足浴の際、炎症や出血などを確認したら、皮膚の状態を観察し軽擦法は避けた方が良いでしょう。
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