【三大認知症その.2】脳血管性認知症とは
脳血管性認知症には、アルツハイマー病を伴う「混合型認知症」と、アルツハイマー病を伴わない二種類あります。
人体のメカニズム
脳の血管がつまる脳梗塞や血管が破れる脳出血が原因になってきます。
破壊される部位が記憶などをつかさどる「海馬」や「海馬傍回」になると、認知症が発症してきます。
多くの場合、脳梗塞や脳出血を繰り返すたびに、症状が段階的に進んでいきます。
疾患によって発症した認知機能障害を改善することは非常に困難であり、現時点では治療困難な認知症として認識されています。
しかし、ダメージを受けていない部位の機能は正常に保たれていることから、機能のばらつきがあるのが、脳血管性認知症の大きな特徴となっています。
各病期の臨床的特徴(亜型的分類)
①急性発症の脳血管性認知症
- ・脳梗塞や脳出血に続いて認知症が加速してくる状態
②多発梗塞性認知症
- ・TIA(一過性脳虚血発作)を繰り返すことで、ラクナ梗塞と呼ばれる小さい梗塞が蓄積し、ゆっくりと認知症が進行してくる状態
③皮質下血管性認知症(ビンスワンガー型)
- ・大脳皮質下(白質)に血管性病変が生じることで発症する認知症。
神経学的所見が難しく、アルツハイマー型認知症と類似することがあります。
画像出典:pbs.twimg.com
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