特定看護師とは? 看護師の幅が広がる「資格」について概説します

「特定看護師」になるための研修

 

特定行為研修の内容

 

大きく分けて、「共通科目」と言われる全てに共通する科目と、「区分別科目」と言われる特定の区分の研修があります。

 

特定行為研修の内容

画像出典:nurse.or.jp

 

特定行為研修の内容と時間数

 

共通科目の具体的内容と時間数は以下になります。

 

共通科目の内容と時間数

 

特定看護研修の実施方法

 

研修の実施方法

 

 

特定行為研修を受けられる場所

 

平成28年8月において、日本において28施設研修を受けることができる機関があります。

 

スクリーンショット 2016-09-08 14.00.07

画像出典:mhlw.go.jp

 

詳しくはこちらをご覧になってください。

 

特定看護師の現状と今後

 

特定看護師の現状

 

2016年3月7日、日本看護協会で2015年度「特定行為研修」の閉講式が行われ、研修を修了した39人が特定看護師第1号が誕生しました。

しかし、特定看護師は「割にあわない」という声が上がっています。

金銭面という点では研修は、315時間の共通科目のほか、特定行為の種類によって、専門科目があり、研修費用は各種助成金もあるが、基本的には看護師が負担することになっています。

また、ケア内容においても「包括的指示」による行為と変わらないと言われています。

 

看護教育をリードする聖路加国際大学看護学部の菱沼典子教授は以下のような発言をしている。(以下dot.asahi.com

「現状は、残念ながら、チーム医療の推進というより医師の人手不足を補う内容に終始しています。看取りを含め、これから在宅医療には看護師にもっと踏み込んだ内容が求められていたのではないか。たとえば死亡診断などは、今後切実な問題になるはずです」
 死亡診断は、現在、医師だけに認められている。しかし、今後増える在宅での看取りに寄り添うのは、主に看護師たちになるだろう。巨額の税金を投じて運用される制度が、計画倒れにならないように願いたい。

 

特定看護師の今後

 

現在看護師の資格として、公益社団法人の日本看護協会が運用「認定看護師」と「専門看護師」があります。

どちらの資格の取得者も看護のスペシャリストとして活躍しています。

 

※参考記事:「認定看護師、専門看護師になることのメリット5選

 

現状では「特定看護師」を取得するメリットは大きいとは言えず、「厚生労働省が2025年までに看護のスペシャリスト10万人を育成するという目標を達成するためには、如何に他の資格に差別化していくかが鍵になってくるであろう」と言われています。

必ず訪れる超高齢化社会に向け、高まる在宅医療のニーズに応えるべく「特定看護師」がどのように変化していくか注目していきたいと思います。

 

この記事はいかがでしたか?

・週一回なら、まぁ見てもいいかな♪
・わざわざ情報を探すのが面倒・・・
・会員特典がどんなものか気になる

といった方は是非ご登録をお願いします!!

 

下記リンクからの無料会員登録で、

メルマガ受け取り@毎週土曜日

診療報酬改定まとめ資料受け取り

などが可能になります!!

(もちろん、わずらわしい情報は一切お送りしませんよ♪)

 

メルアドだけの簡単登録!

 

会員限定資料の一部を見てみる

 

☆関連お役立ち情報☆
 

認定看護師、専門看護師になることのメリット5選

認定看護師(訪問看護分野)を取ることで生まれる変化5選

「がん看護専門看護師」とは~看護師なら完璧に知っておきたい看護知識~

☆おすすめのまとめ記事☆
 

【体験談】看護師で管理職になってからの負の変化5つをまとめてみました!

【ホスピス・緩和ケア係る診療報酬改定2016まとめ】緩和ケアに関する改定、まるわかり!

【訪問看護に係る診療報酬改定2016まとめ】訪問看護に関する改定、まるわかり!

 

★ここまでで分からない用語はありませんでしたか? そんな方は・・・

 

ビーナース在宅用語集で確認!!

 

 

関連する記事


院内感染の定義、原因から感染経路までわかりやすく解説しました!

病院というところは清潔感があるように見えて、一番汚染されているところなのかもしれません。院内感染には実はちゃんとした定義があり、原因についてもいろいろで感染経路についても様々で、病院だからこそ発生してしまう細菌まであります。今回は院内感染について、その定義・感染経路などを丁寧に説明していきます。

経管栄養とは ~経口摂取ができない人の命綱~

経管栄養とは、経腸栄養とも呼ばれるもので、何等かの理由によって口から食べ物を摂取することができない場合に用いられる、栄養管理の方法です。脳血管疾患の増加や高齢社会の現代には、なくてはならないものとなっています。