うつ病の種類と予防法 ~うつ病への理解を深め、対策を立てましょう!~

うつ病の種類

 

うつ病は気分障害のひとつ。

なかでも、『うつ病性障害』と『双極性障害』に分けられます。

 

うつ病性障害

 

うつが中心的な症状。

その中で2つに分かれます。

 

『大うつ病』

 

単極性うつ病。

ほとんど毎日、憂鬱感がひどく無気力典型的なうつ病。

 

『気分変調症』

 

うつ病ほどひどい症状はないが、慢性的なうつ状態が続き、なかなか正常な気分に回復しない。

漠然とした身体的不調が2年以上も続いている場合をいう。

 

「depression interview」の画像検索結果

画像出典:amandawhitepsychology.com

 

双極性障害

 

うつ状態と躁状態をランダムに繰り返す。

その中で2つに分かれます。

 

『双極性』

 

いわゆる躁うつ病。

うつと躁を繰り返す。

うつ状態がメインで躁はごく軽い場合もある。

 

『気分循環症』

 

気分が不安定でむらがある症状。

正常な気分と軽い躁状態を繰り返す。

 

非定型うつ病

 

うつ状態ではあるが、典型的なうつ病で現れる症状とは違った症状がある。

出来事に応じて気分が明るくなることがあり、過食・過眠などがあらわれやすい。

20~30代に多いのが特徴。

 

DSM-IVによる気分障害の分類 気分障害

 

双極性障害

 

  • I型双極性障害・・・躁病とうつ病
  • II型双極性障害・・・軽い躁症状とうつ症状
  • 気分循環性障害・・・軽い躁症状と軽いうつ症状
  • 特定不能の双極性障害

 

うつ病性障害

 

  • 大うつ病性障害・・・ふつうにいううつ病。軽度、中等度、重度に分けられる
  • 気分変調性障害・・・軽いうつ症状が2年以上続く(抑うつ神経症)
  • 特定不能のうつ病性障害(DSM-IV-TRの試案では「抑うつ関連症候群」)
  • 抑うつ関連症候群(DSM-IV-TRの試案)
    • ・小うつ病性障害・・・症状の軽いうつ病(軽症うつ病)
    • ・反復性短期抑うつ障害・・・短期のうつ状態が繰り返される(軽症うつ病)
    • ・月経前不快気分障害・・・女性特有の生理的うつ状態
  • 一般身体疾患を示すことによる気分障害
  • 特定不能の気分障害

 

※DSM-IV
アメリカ精神医学会(APA)が発行する精神疾患の診断・統計マニュアル 第4版
Diagnostic and Statistical Manual of Mental Disorder – IV
最新の改訂版は、DSM-IV-TR
※引用:うつ病との闘い方 

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