「訪問リハビリテーション」とは? 目的、必要性、定義、そして関連制度について概説します


 

今後の医療は、QOLや予防的側面をこれまでよりも重視する流れにあることはご存知の通り。

また、平成30年度の診療報酬・介護報酬同時改定を目前に控える現在。

 

そうした時代の趨勢において、「訪問リハビリテーション」の価値を再考すべく、

訪問リハビリテーションの目的・内容・必要性(意義)・取り巻く制度等を整理しました

訪問看護や在宅ホスピスとも無関係ではない訪問リハビリテーション。

是非本記事でその内容を理解しておきましょう!

 

訪問リハビリテーションとは

画像出典:acupunctureaccuracy.com

 

訪問リハビリテーションの目的

 

訪問リハビリテーション振興財団によれば、訪問リハビリテーションの目的は下記のように記述されています。

 

利用者の実際の生活の場にお伺いして、日常生活の自立と家庭内さらには社会参加の向上を図ること

 

また、『在宅を支えるリハビリテーション』という資料によれば、リハビリテーションの役割には次のような「変化」が見られるとされています。

 

「廃用性の機能低下の防止/身体面・精神面の活動性の向上」
=>「生活の活性化と社会性の獲得=活動と社会参加」への変化

 

その理由としては、高齢化の進行によって、「健康寿命を伸ばすこと」や「予防医療・介護」の概念が重要視されるようになったこと、

そして、医療費が増大していることや「寝たきり」のご高齢者の数が増大したことなどが挙げられるでしょう。

そのため、従来の通所リハビリテーションでは対応できない、在宅(暮らしの中)でのリハビリテーションの必要性が出てきたのです。

 

これらから、訪問リハビリテーションの目的を一言で述べると、、、

 

「機能回復」だけではなく「社会参加を促す」こと

 

になります。

 

「Rehabilitation」の画像検索結果

画像出典:seaburylife.org

 

訪問リハビリテーションとは?

 

訪問リハビリテーション」の定義は、「介護保険法」にて記述されています。

 

介護保険法 第八条
5 この法律において「訪問リハビリテーション」とは、居宅要介護者(主治の医師がその治療の必要の程度につき厚生労働省令で定める基準に適合していると認めたものに限る。)について、その者の居宅において、その心身の機能の維持回復を図り、日常生活の自立を助けるために行われる理学療法、作業療法その他必要なリハビリテーションをいう。

 

字義・定義としては上記の通りですが、本質的な理解をするためには、「リハビリテーション」それ自体の意味や意義を知り、さらには「具体的な介入内容」を知る必要があります。

以下、この2点について(やや堅苦しくなりますが・・・)ご説明します。

※なお、要支援者が利用するサービスは、「介護予防訪問リハビリテーション」といいます。

 

「リハビリテーション」とは?

 

リハビリテーションは、もともとラテン語です。

「re(再び) – habiris(適した)、つまり再び適した状態になること」と訳すことができます。

引用元

 

さて、WHO(世界保健機構)は、「リハビリテーション」を次のように説明しています。

 

能力低下やその状態を改善し、障がい者の社会的統合を達成するためのあらゆる手段を含んでいる。

リハビリテーションは障がい者が環境に適応するための訓練を行うばかりでなく、障がい者の社会的統合を促す全体として環境や社会に手を加えることも目的とする

そして、障がい者自身・家族・そして彼らの住んでいる地域社会がリハビリテーションに関するサービスの計画と実行に関わり合わなければならない。

 

すなわち、

「リハビリテーション」は、「機能回復だけ」ではなく、「コミュニティ参加」の概念を内包している

これは、日本特有の認識ではなく、世界的に標準化された認識である

ということが分かります。

 

リハビリテーションとは

画像出典:galienrehabclinic.com

 

訪問リハビリテーションの具体的介入内容について

 

既出の「訪問リハビリテーション振興財団」によれば、

訪問リハビリテーションの具体的介入内容」は、次の3つに分類できます。

 

1.病状の観察

バイタルチェック(体温、脈拍、呼吸、血圧測定等)・病状の観察や助言・精神面の健康状態の確認と助言・介助者の健康状態の確認と助言、再発予防と予後予測

2.日常生活への指導・助言

ADL指導・身体機能(筋力、柔軟性、バランス等)の維持、改善・痛みの評価と物理療法等の疼痛緩和・福祉用具または補装具、住宅改修の評価と相談・摂食嚥下機能やコミュニケーション機能の改善・QOLの向上や趣味、社会参加促進のための助言

3.介護相談

療養生活、家族への介護指導、精神的な支援・福祉制度利用の助言、相談
訪問リハは、医療保険・介護保険で利用することができます。対象は小児から高齢者の通院が困難な方です。利用に当たっては、主治医の指導のもとに実施されるため、主治医にご相談ください。

 

訪問リハビリテーションについて 具体的介入内容

画像出典:physioextra.co.uk

 

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