訪問看護師の「勤務態様(働き方)」ってどうなの?
次に、訪問看護師の働き方を見ていきましょう。
画像出典:wisnavi.net
「基本的に一人の訪問看護師」のメリット
病院勤務に比べ、「ケアの内容の広さ」(自由度の高さ)が魅力的に映る方は多いのではないでしょうか?
第2回・第3回でもお示しした通り、
血圧・体温・脈拍といったバイタルチェックはもちろん、医療機器も自分で操作することになりますし、褥瘡管理をすることもあるかもしれません。
また、認知症のケアも多くなるでしょうし、自宅の様子を見て、事故を防ぐような指導も必要になってきます。
このように、挙げ出すとキリがありませんが、患者さんにとってよりベターな治療法を模索し、結果として患者さんやご家族を少しでも幸せにすることが出来る。
これは、看護師としての自覚と責任を感じるということにもつながるため、最大のメリットではないかと思います。
「基本的に一人の訪問看護師」で出やすい問題点
訪問看護師にとっては、「患者さんの要望に合わせた治療を行う」というところがやはり肝になってきます。
病院であれば、どういった治療をするかは、お医者さんの判断によるものがほとんど。
しかし、訪問看護の場合は、その患者さんや家族自身の考えがより尊重されます。
つまり、「どんな種類のケアをするかは、患者さん側が決めることも多い」ということを意味します。
この違いに、(特に最初は)戸惑うことがあるかもしれません。
具体的には、病院での勤務に比べ、より高いコミュニケーション能力も必要になりますし、
ケアについての説明を十分にし、患者さんにしっかりと情報を提供しなければなりません。
また、患者さんや家族側の希望も間違いのないように聞き出し、理解する必要があります。
こうした能力・技術は、(それまで看護経験を積んでいても)なかなか身に付けることが難しいものですので、虚心坦懐に訪問看護の業務を行うことが大事でしょう。
まとめ ~自分はどちらがやりたいのか~
以上、いかがでしたでしょうか?
適職を選ぶ際に、「働き方」という部分を重視する方は、かなり多いと思います。
そこで、上記のように”一般的な特徴”として、看護師と訪問看護師の両者にどのような違いがあるのかについてお示ししました。
ただ、”一般的な特徴”をどれだけ整理しても、職業ごとの優劣などありません。
あとは、各自が自分のフィルターを通して価値判断をするしかありません。
もし転職をお考えの方がいるとするならば、あるいは、これから就職しようとお考えの方がいるなら、
結局のところは「自分がどちらを”やりたい”のか」(←向いているのかではありません)というところに目を向けてみるとよいでしょう。
きっと、後悔しない答えが見つかるはずです!
→次回は「勤務時間や形態」についてご説明します!
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