最終回を目前に控えたこの第9回『看護師と訪問看護師のイロハ』では、
「ユーザー(利用者・患者さん)」に関する情報についてご説明しようと思います。
看護師さんや訪問看護師さんは、患者さんと一番接する職業。
改めて患者さん目線に立つことは、きっと普段の業務にも役立つことかと思います。
画像出典:kango-roo.com
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本シリーズ『看護師と訪問看護師のイロハ』の目次
第9回 訪問看護と看護の「ユーザー」の違い
第10回 まとめ ~「車の両輪」としての訪問看護師と看護師~
看護師が抱えるユーザー
総患者数
厚生労働省で3年に一度行われている調査に、「患者調査」というものがあります。
そちらの資料「平成23年(2011)患者調査の概況」によれば、
一日に全国の医療施設で受療した推計患者数のうち、入院患者は約134万人、外来患者は約726万人となっています。
(なお、入院患者のうち、65歳以上は約91万人でした)
そのうち、主要な傷病の総患者数の推移および内訳を下にお示しすると、下図のようになります。
(下図は、年間の統計)
そちらによれば、主要な傷病のうち、「高血圧性疾患」の患者数が急激に伸長していることが目につきます。
現役の看護師の方にとっては当たり前のことかもしれませんが、改めて考察してみると、意外と勉強になるかもしれません。
※なお、その辺りは別稿にて考察する機会を設けようと思っています!
画像出典:sentence.co.jp
画像出典:厚生労働省「平成23年患者調査」
患者の平均年齢
次に、患者の平均年齢についても見ておきます。
患者の平均年齢を病院の規模別にみると、外来では小病院が56.4歳、中病院が54.5歳、大病院が51.8歳となっています。
また入院患者では、小病院が67.9歳、中病院が63.2歳、大病院が55.0歳となっており、特に入院患者では病院の規模ごとに差が大きいことが分かります。
このことから、地方の小さな病院ほど、高齢者の方が多く入院されていることが分かります。
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