人間は頭を支えるために多くの筋肉を使っています。
首を支えている筋肉は
- ・同じ姿勢を続けている
- ・筋力が低下する
- ・首や肩の骨のクッションである椎間板のクッション作用が弱っている
これらの状態が続くと、筋肉疲労が強くなり炎症を起こしやすくなります。
また、血行不良や末梢神経の障害によっても肩こりは発生します。
実は、そんな肩こりを軽くするには、抗炎症剤、ビタミンB1、ビタミンB12、ビタミンE、コンドロイチンの5つからうまく薬剤を選ぶことがお勧め。
今回はそのような症状を和らげる方法をご紹介させていただきます!
なぜ肩こりを感じるの?
具体的に肩こりの対処法を述べる前に、「なぜ?」という点をまずご説明します。
人が痛みを感じるプロセスは大まかに4つに分かれています。
- ①プロスタグランジンという物質が発痛物質に変化。
- ②発痛物質が感覚中枢に情報を伝えて、痛みを感じ感じます。
- ③痛みを感じると、脳はプロスタグランジンの製造を増やします。
- ④上記③で増やしたプロスタグランジンがまた、発痛物質に変化します。
上記のように「痛みの悪循環」が発生し、なかなか痛みを和らげることができません。
では、こうした痛みを少しでも和らげるには、具体的にどのような薬剤が効果を発揮するのでしょうか?
1.肩こりを和らげる抗炎症剤の使用法
抗炎症剤には痛みの元となるプロスタグランジンが発痛物質になるのをブロックしてくれる効能があります。
この点、薬局で手に入る抗炎症薬には大きく分けて
- ・ピリン系薬剤、非ピリン系解熱鎮痛剤(アセトアミノフェン)
- ・非ステロイド性抗炎症薬
の2種類があります。
・アセトアミノフェン(非ピリン系薬剤)
抗炎症作用は比較的弱いですが、安全な薬なため妊婦にも使用実績があります。
(実際に使用する際には妊娠を見てもらっているお医者さんに相談した方がベターです。)
・非ステロイド系抗炎症剤
アセトアミノフェンに比べて強い鎮痛効果を持ちます。
妊婦、特に妊娠末期には胎児に影響を与えることから飲むのは避ける方が良いでしょう。
アスピリン、イブプロフェン、ロキソプロフェンなどが薬局で手に入ります。
抗炎症薬には効果は強いが副作用が出やすいロキソプロフェンや長期投与すると胃潰瘍などを引き起こすアスピリンがあります。
薬局で手に入る薬では腸溶剤して、副作用を抑えたものもあります。
また副作用の出る可能性が高いイブプロフェンやロキソプロフェンではクリーム、ジェル、パップ剤などの皮膚から直接患部に届くようにしたものもあります。
※ただし、肩こりに抗炎症剤を使う場合には注意点も・・・
抗炎症剤は肩こりからくる痛みには効果がありますが、肩こりそのものには効果がありません。
長期に使うことは避けましょう!!
▶ 次ページへ:肩こりを和らげるビタミンの正しい使い方知ってますか??
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