看護実践能力向上の鍵！クリニカルラダーとは？

２０２５年に向け日本は世界で例のない少子・超高齢・多死社会を迎えます。

それに伴い医療・介護の制度が整備される中で、看護職は従来の病院のみならず、あらゆる施設や場での活躍が求められています。

『看護師のクリニカルラダー』とは看護師が自身の能力段階を確認しながら、キャリアアップを測る為に日本看護協会が定めたシステムです。

今回は『看護師のクリニカルラダー』とは何か、今後どのように活用されていくのかご紹介させていただきます。

＊公式資料は〈こちら〉

以下多分に公式資料からの引用が含まれています。

画像出典：fasttrack.nu

看護師のクリニカルラダーとは

日本看護協会によると以下のように言われています。

クリ二カルラダーは、看護の核となる実践能力を「看護師が論理的な思考と正確な看護技術を基盤に、ケアの受け手のニーズに応じた看護を臨地で実践する能力」とし、４つの力と５つの習熟段階で構成しています。

簡単に言うと看護師のキャリア開発プランの一種です。

「クリニカル」は看護実践を、「ラダー」ははしごを意味し、看護師の看護実践能力を段階的に表した物になります。

クリニカルラダーはケアの受け手に対する看護実践能力に特化し、どのようにキャリアアップしていくかを段階的に示した物ということなります。

看護職員が様々な施設で活躍する為にはその基盤となる看護実践能力の強化が重要となってきます。

そこで、あらゆる施設や場で活動可能なすべての看護師を対象とした育成・教育支援、継続性の強化のため、全国の看護師で共通の指標として、「看護師のクリニカルラダー」が開発されました。

看護師のクリニカルラダーの目的は大きく分け以下の３つとなります。

画像出典：nursesarecool.com