訪問看護が広がりをみせる現在において、在宅にていち早く体調の変化に気づくための「フィジカルアセスメント」の重要性が高まって来ています。
そこで今回は看護師として4年間働き、今現在は訪問看護ステーションに勤務しながら、看護協会の主催する訪問看護師養成講座に半年間通い、受講修了証を持っているyukimamaさんに今までの経験を踏まえて在宅においてフィジカルアセスメントを行うポイントについて執筆していただきました。
yukimamaさんは「フィジカルアセスメント ガイドブック-目と手と耳でここまでわかる」という本の著者でもある、山内豊明先生が解説してくださったフィジカルアセスメントの講座の受講や、過去に呼吸器や循環器などそれぞれ専門分野を担当する医師が開催するフィジカルアセスメントの研修にも参加されています。
また、yukimamaさんには他にも体験談を執筆頂いているので、ぜひ参考にしてみてください♪
フィジカルアセスメントの重要性とは
在宅では患者さんの状態を判断するのに、病院のような検査を手軽に行うことができません。
たとえばですが、
- ・心不全や脱水が疑われるから、心電図モニターを装着し中心静脈圧を測る
- ・肺炎の疑いがあっても胸部のレントゲンを撮る
- ・採血をしデータを見て判断する
などといった病院では普通に行われていることがができないのです。
また、病院では医師の診察のもと指示をもらうこともできますし、何かいつもと違うと感じたときに相談できる先輩看護師もいます。
しかし、訪問看護では患者さんに異変があった場合、訪問看護の指示書を出してくださっている医師へ連絡し指示をもらうか、急を要する場合は救急車を呼ぶなど、自分ひとりで判断しなければなりません。
なので、訪問看護師は瞬時に判断できる能力が求められます。
それらの悩みを解消するために、さまざまな知識や技術をつけて自分の自信につなげていく必要があります。
検査機器のない在宅では特にフィジカルアセスメントが重要になります。
▶ 次ページへ:フィジカルアセスメントを行う際のポイントとは??
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