嚥下障害に対して、看護師が意識すべき在宅リハビリのポイント5選 

 

病気やケガ、そして高齢になることで起こってしまう「嚥下障害

嚥下障害は、「食べる」ということを難しくするばかりか、命の危険にさらしてしまうこともあります。

在宅で暮らせるまでに回復した患者さんも、以前の生活習慣を繰り返せば再発する可能性もあります。

在宅でのリハビリテーションにおいて、看護師が意識したほうが良いポイントはどのようなものでしょうか。

 

嚥下障害の在宅リハビリにおけるポイント・工夫 5選.

画像出典:aos.iacpublishinglabs.com

 

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嚥下障害とは


嚥下とは「飲み込む(食物を口から胃へ送り込む)こと」の障害であり、何らかの理由で「食べられない」状態のことです。

「食べられない」ことには、以下などの複数の要素が含まれます。

 

・食べたくない:拒食

・噛めない:歯科的問題

・飲み込めない、ゴックンができない:嚥下困難

・飲み込めるが誤って肺の方へ行ってしまう:誤嚥

・胸につかえる:食道通過不良

 

この中でも特に嚥下困難誤嚥が問題となります。

看護師が在宅看護を行う際に工夫すべきポイントをしっかり把握していきましょう。

参考記事:NPO法人ドクターズネットワーク

 

嚥下障害の在宅リハビリにおけるポイント5選

 

在宅リハビリのポイント① 食べる姿勢に注意させる。

 

身体に麻痺がある場合などは、左右どちらかに姿勢が崩れやすいこともあります。

姿勢を保つために力が入ってしまうと、せっかくの食事に無理な力を使う上に、顔が上を向いてしまうなど誤嚥のリスクが高まります。

姿勢を正すためにクッションや丸めたバスタオルなどを使用しましょう。

身近なものでできる工夫を家族に伝えることが、在宅でのリハビリテーションで大切になります。

 

在宅リハビリのポイント② 食事のスピードやメニューをチェックする。

 

食事の時やお茶を飲んでいる時に、ひどく咳き込んだり、痰がゴロゴロと絡んでいないか注目してみましょう。

在宅では、どうしても食事のペースが本人やご家族主体になりがちです。

そのため一口の量の他、食べ物の固さや、まとまり具合などが嚥下機能に合っていない場合があります。

本人に声をかけて意識してもらうだけではなく、小さなスプーンを用いる、食べやすい量に盛り付ける等の工夫も大切です。

家族の負担を考慮しつつ、道具の工夫や、食べやすいメニューを伝えてみましょう。

 

▶ 次ページへ:在宅リハビリのポイント③ 食事以外でも口の周りを動かしてもらおう!

 

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