【体験談】高齢化社会が進む現代。認知症治療における看護師の役割について考えてみました

 

看護師の役割その2~残存機能を活用させる~

 

患者さんの自尊心を満たしてあげる

 

認知症の方は昔の記憶は正常に保たれています。

長期記憶と呼ばれる昔の出来事は、実に良く覚えているものです。

戦争の体験談などを語りだすと、時間を忘れるくらい延々と話をしています。

 

この長期記憶を上手に利用して、残存機能をフル回転させていくことが「生きがい」の生活にもなります。

これは健康な私たちにも同じことがいえますが、誰でも人から必要とされたり、頼られたりすると、素直に嬉しい気持ちになりますね。

自分の存在価値が他者に認識されるということは、上記でも説明した自尊心にも大きくつながってきます。

 

画像出典:covance.com

 

残存機能を活用させる

 

残存機能の活用とはすなわち、できることは本人にしてもらうことなのです。

つい親切心から、本人に関わるすべてのことに手を出してしまいがちですが、これは全く逆効果でもあるのです。

 

時間がかかっても、できることは本人にしてもらう。

これは本人の役割でもあり、また私たち看護師の役割でもあるのです。

認知症になっても「昔取った杵柄」ほど、正常に保たれているものなのです。

 

看護師の役割まとめ

 

今回は尊厳と残存機能の視点から書いてみました。

これから高齢化社会が加速していくことで認知症を発症する方が増加していくことが考えられます。

そのために認知症についての理解をもっと深めていくことが大切になります。

看護師は丁寧な看護を心がけ、その上で患者さんが自分自身でできることを見極められるようにしましょう!

 

また、看護師の役割としては認知症の方だけに限らず、本人を支えているご家族の支援も非常に重要

介護をしているご家族が共倒れにならないよう、家族それぞれの役割をきちんと考えていくことも、看護師に与えられた役割の一つではないかと私は考えます。

 

 

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