在宅リハビリのポイント③ 食事以外でも口の周りを動かしてもらう。
舌や頬、唇など、食べるときに必要な器官の中には、自分で意識することで動かせるものもあります。
以下では幾つかの例を書き上げてみました。
・頭を上下左右にゆっくり動かす
・口を大きく開けたり閉じたりする
・唇をすぼませたり、横にひく
・頬を膨らませたり、へこませる
・舌を前後や上下左右に動かす など
鏡を見ながら一緒に体操をするのも良いでしょう。
自分で動かせない方には、関わる側がマッサージをすると良いでしょう。
さらに、在宅生活ではコミュニケーションの機会は少なくなりがちです。
会話は口をたくさん動かし、また覚醒を高める役割もあります。楽しい会話を意識することも大切です。
在宅リハビリのポイント④ 口の中の衛生を保つ。
嚥下障害のある方は、口の中が乾燥したり、唾液が減少したりしていることも多いものです。
また、歯がない場合は歯磨きをしなくなってしまう場合もあるようです。
口腔内が不衛生な状態では、増殖した細菌を誤嚥して重篤な肺炎を起こすこともあります(誤嚥性肺炎)。
誤嚥性肺炎の予防のためにも口内の衛生環境には気をつけるようにしましょう。
在宅リハビリのポイント⑤ 医療機関からの情報を得る。
患者さんによっては、医療機関で嚥下機能の検査を受け、さらに言語聴覚士(ST)がリハビリテーションに関わっていた可能性があります。
どのような嚥下機能の状態であるか、またどういったプログラムを行っていたかなどの情報を集めておきましょう。
また、頻繁にムセる、食事中に常時痰がゴロゴロをしているなど、嚥下機能の低下が疑われた時には、医療機関で適切な評価を受けることも大切です。
嚥下障害の方に対して、看護師が意識すべき在宅リハビリのポイント5選 まとめ
たとえ嚥下障害があっても、在宅生活の中で食事は大切な事柄です。
在宅のリハビリテーションでは食事の際の環境を整えるほか、家族への指導も必要になります。
また、かかりつけの医療機関と上手に連携しながら、安全に健やかに楽しい食事がとれるよう関わっていきましょう!
【PR】
看護師の転職を考えている方は
こちらがオススメです♪
この記事はいかがでしたか? ・週一回なら、まぁ見てもいいかな♪ といった方は是非ご登録をお願いします!!
下記リンクからの無料会員登録で、 メルマガ受け取り@毎週土曜日 診療報酬改定まとめ資料受け取り などが可能になります!! (もちろん、わずらわしい情報は一切お送りしませんよ♪)
|
☆関連お役立ち情報☆ |
・嚥下障害予防・抑制のため、食事介助で押さえておくべき6つのポイントとは? |
☆おすすめのまとめ記事☆ |
・【看護師スキルアップ術まとめ20選】3種の看護スキルでQOLを最大化! |
★ここまでで分からない用語はありませんでしたか? そんな方は・・・
関連する記事
【まとめ】訪問リハビリVS通所リハビリ!~定義・内容・料金からメリット・デメリットまで~
今回の記事では、「リハビリとはそもそも何を意味する言葉か」という初歩から初めて、訪問リハビリと通所リハビリの違いについてじっくり詳しくまとめました!
嚥下障害予防・抑制のため、食事介助で押さえておくべき6つのポイントとは?
嚥下障害の定義、原因、危険などについておさらいをした上で、食事介助による嚥下障害予防・抑制のポイントを6つご紹介! 果たして、被介助者のQOL向上の秘訣とは?
正しい食事方法とは〜食事介助はQOLの向上につながります〜
食事は美味しく楽しいこと。ただ、高齢者になってくると、歯が悪くなり咀嚼する度に痛む為、予想以上に食べる行為が難しかったり、どうしてもこぼしてしまい周りの目を気にして楽しく食事をすることができない方々が多いです。高齢者が可能な限り自分で食事をし、「食べる喜びを保つ」ための食事介助をご紹介します。
誤嚥性肺炎って何? 現状と今後の課題は?【聞いたことはあるけどよくは知らない方向け】
高齢化した現代日本では、「誤嚥性肺炎」は多くの方の死亡要因になっています。最近では一般向けの健康雑誌やテレビ番組でも特集されるようになってきました。病院や施設、在宅でも、高齢者や重度障害者の方のケアプランで考慮していることも多い症状でしょう。今回は注目されている「誤嚥性肺炎」についてまとめます!
「失語症」の方への看護の方法って? ex.平仮名より漢字を使うべき!?
コミュニケーションの難しさの背景は様々です。中でも「失語症」は脳の損傷によって起こります。しかし、失語症は何かと周囲から誤解をされやすい言語障害です。今回は「失語症」について、その概要と、症状からみた看護におけるコミュニケーションのコツをお伝えします!