施設で働く看護師にとって必要なことって?
施設の看護において具体的に必要なことはたとえば以下の4つです。
- ・必要に応じて医師との密な情報共有が図れる体制
- ・緊急時に備えて家族との連絡体制や連絡する順序も決めておくこと
- ・施設において看取り介護を実践するために、職員全員が方針を十分に理解しておくこと
- ・終末期における各方面における様々な対応に対して職員全員で共通理解を持つこと
以上、これら4点を充足するためには、看護師が中心となり連携を取る必要があるでしょう。
ただし、日常的に患者さんと過ごす時間が一番長いのは介護職員。
つまり、患者さんの身体状態の変化を敏感に察知することができるのは介護職員の場合が多いと考えられますので、その点は注意すべきです。
施設の看取りにおける看護師の役割
看取りに入る際に看護師に必要とされることは以下の三つになります。
- ・ケアカンファレンスを開催し、最期の時により豊かに過ごしてもらうために各職種の役割や関わり方、どのように連携するかの話し合いをすること
- ・特に「環境整備」「栄養・食事」「清潔」「排泄」「疼痛緩和」「精神的支援」などについて、ケア内容や方法、留意点、各職種の役割を明確にすること
- ・施設で提供可能な医療行為については事前に患者さん本人、ご家族に明快な説明をすること
施設での看取りにおいても、ご本人やご家族のご希望が変化することはあります。
病態によっては入院が必要になる場合もあります。
そのためにも、協力医療機関との連携は重要となってきます。
画像出典:static.mangduhoc.net
施設の看取りにおける看護師の役割、その施設ごとの違いとは? まとめ
施設の看取りは、病気ではなく加齢によるものが多く、自然死として最期を迎えることができます。
人間が生まれ、そして死んでいくというのは自然の摂理。
「徐々に食べられなくなる。寝ている時間が増える。そして最期は眠るように安らかに最期を迎える。」
個人的には、過剰な輸液による浮腫を起こしたり、頻回に喀痰吸引をする必要はあまりないのではと思っています。(もちろん状況にはよりますが・・・)
施設のお看取りには、自然な死を迎える手助けをするという点、非常に魅力があるように思います。
【PR】
看護師の転職を考えている方は
こちらがオススメです♪
この記事はいかがでしたか? ・週一回なら、まぁ見てもいいかな♪ といった方は是非ご登録をお願いします!!
下記リンクからの無料会員登録で、 メルマガ受け取り@毎週土曜日 診療報酬改定まとめ資料受け取り などが可能になります!! (もちろん、わずらわしい情報は一切お送りしませんよ♪)
|
☆関連お役立ち情報☆ |
・【介護保険の基礎】3つの介護保険施設とその関連事項について |
☆おすすめのまとめ記事☆ |
・【看護師スキルアップ術まとめ20選】3種の看護スキルでQOLを最大化! |
★ここまでで分からない用語はありませんでしたか? そんな方は・・・
関連する記事
【暮らしの保健室 秋山正子さんインタビュー第1回】「患者さんにとって本当に必要なことか?」という問い
「あなたが知っている訪問看護師と言えば?」と聞かれたとき、おそらく“必ず”挙がるであろう、秋山正子さんのインタビュー記事第1回です!
【暮らしの保健室 秋山正子さんインタビュー第3回】「自立支援」の本当の意味とは? ~マギーズ東京プロジェクトの本義~
マギーズ東京プロジェクト(がん患者と、支える人たちの居場所をつくる取り組み)のお話を通して、秋山正子さんが目指す「新しい相談支援の形」について伺います。
【ホームホスピス神戸なごみ家(代表)松本京子さんインタビュー第2回】「看護の軸は絶対にぶらさない」
訪問看護事業所やホームホスピスを経営されている松本京子さんの過去の体験や看護哲学をお聞きしています。訪問看護のやりがいがひしひしと伝わってくる、迫力満点の記事です!
軽度介護者の今後の介護保険制度のあり方とは
軽度者支援に向けた介護保険はどのようなサービスがあるのでしょうか。ここでは、軽度者の中でも2015年の法改正で「介護予防訪問介護」と「介護予防通所介護」が介護保険から除外になった【要支援1】と【要支援2】の方を対象に支援に向けて介護保険サービスをご紹介致します。
【看取りの論点まとめ】超高齢化社会の超重要トピック:看取りを網羅的に解説
超高齢化社会を迎えるに当たって、「看取り」を含めた在宅医療には大きな期待が寄せられています。今回はそんな看取りに関する情報を4つのテーマに分けてご説明していきます。