足浴(フットケア)の認知度が上がってきたのはここ最近ではないでしょうか?
たとえば、症状によっては入浴が禁忌となるケースがありますが、急性期の方や高熱を出している方は清潔ケアが本当に大切になることも。
清潔ケアは、正直なところあまり足まで重視していないのが現状なのです。
今回は、足浴でおかしがちな失敗について3つに絞ってご説明します。
※その他参考記事:足浴の効果と注意点とは〜現役看護師のえつこさんにポイントを伺いました〜
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本記事の目次
足浴でおかしがちな失敗その1 ~ヒートショック~
お湯の温度ばかり気にしていてはダメ。室内の温度調整もしっかり!
足浴を実施する際、どうしても準備するお湯の温度ばかり気になっていませんか?
これはヒートショックを起こす典型的な例ではないかと思います。
(※)ヒートショックとは:家の中の急激な温度差がもたらす身体への悪影響のこと(引用元)
とくに冬の厳寒時期に足浴を実施する際には、室内の温度調節をすることも忘れずにしていきましょう。
高齢者がヒートショックの影響をもっとも受けやすい点も注意
寒暖差対策を行うことは入浴だけではありません。
足浴は下肢全体が素足になりますから、入浴と同じ対応が必要になります。
在宅看護の対象は高齢者がほとんどではないかと思います。
高齢者はヒートショックの影響をもっとも受けやすいといわれています。
さらに持病のほかにさまざまな合併症をかかえている場合、そのリスクはより高くなっていきます。
足浴で、ヒートショックプロテインを増やしましょう!
効果的な足浴を行うと、身体に必要なヒートショックプロテインが作られてきます。
ヒートショックプロテインとは、痛んだ細胞の修復作用をもつタンパク質のことを指しており、体温の上昇で増加することが分かっています。
つまり、効果的な足浴を行うためには、室内の温度調節がとても大切なのです。
足浴でおかしがちな失敗その2 ~皮脂欠乏性皮膚炎~
皮脂欠乏性皮膚炎って?
皮脂欠乏性皮膚炎とは、皮膚表面の皮脂(油分)が減少し、水分が蒸発しすることで皮膚全体が乾燥し角質がはがれてしまうことです。
この乾燥した状態が長期にわたると、ひびが割れ、強い掻痒感の出現や、激しい皮膚炎などといった症状がおこります。
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皮脂欠乏性皮膚炎の原因と足浴の関係
皮脂欠乏性皮膚炎の原因は、加齢に伴う皮脂の減少、空気の乾燥、熱湯、石鹸の過剰な利用によるものが知られています。
足浴を実施する際にも、ウォッシュクロスを使って石鹸を勢いよく泡立てる方が多いのではないかと思います。
高齢者は加齢に伴って、全身の皮脂が減少しています。
石鹸の泡立てすぎ使いすぎは、皮脂欠乏性皮膚炎を招いてしまうことがあるので十分に注意していきましょう。
皮脂欠乏性皮膚炎、とくに冬の時期は要注意!
とくに冬の時期は空気も乾燥しています。
外部の刺激から皮膚を保護するためにも、保湿剤などを上手に使って下肢のスキンケアをしていきましょう。
足浴は皮膚の状態を観察することも大切です。
炎症症状を確認したら、創部を悪化させないためにも、ステロイド外用剤を処方してもらいましょう。
ステロイドを塗布する際には、うすく軽めに塗布するようにしていきましょう。
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