高い志を抱いて開設した訪問看護ステーションでも、経営がうまくいく場合ばかりではありません。
2007年3月に報告された社団法人 全国訪問看護事業協会の調査では、約3割の訪問看護ステーションが赤字という報告があります。
どのような点がリスクになり得るのかを考えていきましょう。
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●訪問看護ステーションの開設のリスク① 〜開設には多大な費用と時間が必要〜
訪問介護ステーションが利益を出すには時間がかかる
訪問看護ステーションは、開設したからといってすぐに利益が得られるわけではありません。
新規に利用者を集客できない限りは収入がなく、その間は出費だけが増えてくからです。。
看護職員や療法士などのスタッフの人件費に加え、事務所の家賃や経費などで月々の出費は数十万円になります。
運営資金の8割が人件費であるという報告もあります。毎月の出費に対して、それに見合う収入が得られるには、数か月以上もかかることを忘れてはいけません。
●訪問看護ステーション開設のリスク② 〜人材と利用者の確保が困難〜
優秀なスタッフと利用者確保のバランスは難しい
開設当初、費用を抑えようと考えた時に、人件費や経費をできるだけ抑えるという方法もありますが、必要な出費を抑えすぎることで良い人材が集まりづらくなるというデメリットがあります。
また優秀なスタッフも少ないことに加え、近隣にすでに開設されている訪問看護ステーションがあれば、新規で実績
のないところを利用しようという人は少ないと考えられます。
訪問看護ステーションの収入は、利用者があってこそです。
利用者のニーズを探ることが大事!
あまり良い表現ではありませんが、患者の獲得競争の中で、いかにして顧客を増やすかが安定した経営に繋がります。
利用者のニーズを探り、各種療法士が在籍している、訪問地域が広い、医療機関との連携が密接であるなど訪問看護
ステーションとしての特色を打ち出し、改善を行うことを忘れてはいけません。
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