医療機関における感染管理(流行対策)の例
感染の流行対策のためには、感染の原因を調査する必要があります。
調査によって、「(1)それが本当の感染流行なのか、(2)細菌検査プロセスの汚染による偽の流行なのか、(3)通常の発症率がたまたまランダムに上昇しただけなのか、を判断する。もし(1)であれば流行の引き金となった要因を追究し、流行を食い止めるためにその要因を排除にかかる」(出典:wikipedia)ことになります。
ただし、これらを行うためには、院内感染に対策するためのチームを構成し、体制を整えておく必要があります。
最後に、チーム・関係者について簡単にご紹介します。
感染管理に関する専門家たちと、看護師が保有できる資格について
感染管理に関する専門家たち:ICT(Infection Control Team)
院内では、「感染対策チーム」が組まれることが一般的なようです。
感染症管理認定医師、感染管理認定看護師を含む、医師・看護師・薬剤師・検査技師・栄養士・事務職員など様々な職種によって構成されます。
たとえば、都城医療センターでは、医長・ジェネラルセーフティーマネージャー・看護師長・感染管理認定看護師・看護師(各部署1名)・薬剤師・臨床検査技師・診療放射線技師・栄養士によってICTを構成しています。
なお、組織体としては、感染管理委員会(管理)を設けて感染対策チーム(現場)と連携することも重要です。
感染症看護専門看護師
施設や地域における個人や集団の感染予防と発生時の適切な対策に従事するとともに感染症の患者に対して水準の高い看護を提供します。
→詳細は日本看護協会ページにてご確認いただけます
感染管理認定看護師
疫学、微生物・感染症学、消毒・滅菌、関係法規などに関する知識を身につけ、施設ごとの状況に合った効果的な感染管理プログラムを提供する能力を持ったものが認定されます。
なお、2017年7月時点で、21分野ある認定看護師の中で最も多い2529人が認定を受けているようです。
→詳細は日本看護協会(感染管理学科)ページにてご確認いただけます。
感染管理とは? まとめ
院内感染を防止することは、医療従事者が自分の身を守ることとほぼ同義です。
したがって、患者さん視点はもちろんのこと、そうした視点から捉えることでも、真剣に取り組めるのではないでしょうか。
ウイルスや細菌に色がついていればいいのですが、色がついていると怖くて生きていけないかもしれませんね・・・笑
それぐらい感染管理は重要かつ普遍的なものと認識し、一つ一つの行為を丁寧に行うことが患者さんの命を救うことになるのです。
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