訪問看護アセスメントの強い味方!「看護のアイちゃん」について伺いました【広瀬純子さんインタビュー1】

「看護のアイちゃん」の開発経緯について

 

記録の精度を上げるアセスメントツールである「看護のアイちゃん」の導入により、「個々人の言語化の能力が上がる」という点は非常に説得力があるのではないでしょうか。

ひいては、訪問看護ステーション全体の「質」が上がるということも、よく理解できます。

そこで以下、「看護のアイちゃん」の開発経緯について伺ってみました。

 

看護のアイちゃん、開発

 

――「看護のアイちゃん」の開発に至った経緯はどのようなものでしょうか?

 

わたし自身も訪問看護師としての現場経験があるということもあって、看護師さんに心配なく訪問看護の世界に飛び込んでいただきたいという気持ちが大きかったように思います。

 

開発を開始した当初は、現場の中で「訪問看護を長くやったことがあるよ」というスタッフもまだまだ少なく、初めての訪問看護に対して不安を抱く方がたくさんいらっしゃいました。

また、看護師さんにも診療科目によって得意不得意があって、それでも現場に出てしまえばケアありとあらゆる方の看護をしなければならないという怖さがあるのです。

 

しかし、逆に言えば「その不安や怖さをしっかりカバーできれば退職率も下がるだろうし、訪問看護に挑戦する人が増えるのではないか」と考えました。

 

――「看護のアイちゃん」の開発工程はどのようなものですか?

 

ソフトの開発を開始したのは8年前で、形になるまでの開発期間は約半年間です。

その後、弊社グループ内の訪問看護ステーションで仮運用、その後フィードバックをもらい改修をした期間が約半年間。

もちろんリリース以降も改良を加えていますから、生まれたての「アイちゃん」と比較をすると今の「アイちゃん」は大きく成長をしています。

 

開発の一番始めは、「アセスメントの見える化」。

(※)山内豊明先生と私たち現場の人間で、様々な事例を具体的に整理し、アセスメントフローチャートにまとめていく工程です。

自分たちは「どんな視点で観察し、どう判断をし、どんなケアや提案をしているのか」について話し合い、山ほどの宿題を持ち帰り、またセッション・・・この繰り返しです。

 

その結果、15種類のシンプルなアセスメントフローチャートにまとめ上げることができたのですが、ここまでの工程は本当に苦しく長い道のりでした。

しかし、振り返ると「看護とは?」に真正面から向き合い、議論を交わす、最高に贅沢な時間でもありました。

ここまでの内容は、『訪問看護アセスメント・プロトコル』(中央法規出版)として、書籍で出版をしています。

 

――ソフトの開発はどのように行ったのですか?

 

作りたい内容を本にできたので、後は開発会社さんにお願いしてすぐにできると思っていたのですが、そんなに簡単には行かず。。。(笑)

 

そもそも、開発会社さんは在宅のことを全く知らないため、私は通訳の役割を担いました。

でも、私はITのことが分からず(笑)、本当に一から作り上げて行った感じです。

 

看護の話で言えば、「看護と介護の違いって何?」とか「この場面では看護師さんはどんな動きをするのですか?」といったもので、ITの話は「ここにこのボタンはあった方がいいですか?」とか「アラートはあったほうがいいですか?」などの質問や議論。

 

本当に地道に作り込んでいきました

なので、お客様からは「ソフトが現場くさい」と言っていただけています。(笑)

 

――「現場くさいソフト」こそが、目指していた姿なのですよね。

 

そうなんです。

それに、パソコンスキルの高い人にしか使えないものにもしたくはありませんでした

たとえば多機能のオーブンがあっても、結局ほとんどの機能って使わないじゃないですか?(笑)

だから、シンプルに作ることは非常に意識していました。

詳細な操作マニュアルも一応は作っていますが、結局読まないことも多いかと思います。

マニュアルを作るのも非常に大変なんですけども・・・(笑)

 

というわけで、日々の記録を作る場合にはその場面ごとのマニュアルをその画面で開けるように作っておき、すぐに使っていただけるようにする等、現場目線の工夫を加えています

 

――すごく細かい導入方法の話になってしまうのですが、パソコンにソフトを導入してブラウザ(PCの画面)上で見れるということですか?

 

そうですね。

ASP(※)で動かしているので同時に何台でもご利用いただけます

(※)ASPとは、サービスや機能をネットワーク経由で提供する仕組み全体のことです

 

緊急時の対応をされている事業所様では夜間等緊急の応対もあるのですが、紙に記録を書いているという場合はあらかじめ必要になりそうなお客様情報を自分の自宅まで持って帰るということをせざるを得ません・・・、でもそれって個人情報流失のリスクという意味ではすごく怖くて

しかし、ASPでしたらログアウトしてしまえば情報はパソコン内に残らないですし、情報管理という意味でも優れていると思います。

 

――ところで、広瀬さんはもともとセントケアグループに勤められていたとのこと。現場は何年くらいやっておられたのですか?

 

何年ぐらいでしょう・・・。

初めは本当に軽いパートのつもりで入って、気がついたら正社員になってどっぷりはまっていました。(笑)

それから管理者になって、統括になって、「看護のアイちゃん」のプロジェクトに参加し、営業職になり、現在の「セントワークス(株)」に出向してきたという流れです。

 

――その現場経験が「看護のアイちゃん」につながっているかと思いますが、仕様として組み込まれている箇所などはありますか?

 

本当に細かいところにさまざま盛り込まれています。

 

たとえばアレルギーの欄一つをとってもそうです。

通常のソフトだと「有」「無」で書いてあるのですが、判断に迷う方もいますので、「不明」の欄を付け加えています。

また、高齢の方に昔の手術の年を聞いても何年前なのかすぐに計算できなかったりするので、お客様の過去に行った手術の年をすぐに西暦、和暦に変換できる機能がついていたりもします。

あと、訪問看護サマリーが数分で仕上げられる工夫や、記録に書いた内容を任意の抽出条件で絞り込み、エクセルにダウンロードする機能など、数え上げたらきりがありません。(笑)

 

こうした細かい機能は、なくてもいいものかもしれません。

しかし、実際にあれば非常に有用性が高いため、こだわりを持って盛り込んでいます。

 

――なるほど。細かな点にこそ現場の経験は活かされると思いますので、非常に納得しました。それでは、これから広瀬さんご自身のお話を伺えればと思います。

 

※次回は「看護のアイちゃんとともに「本当の看護」を追究してほしい」との題にて、広瀬さんの過去の部分にも踏み込んだお話を伺います!

 

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