認知症治療病棟に入院している方は、一人一人実に豊かな個性をもっています。
その人自身が生きてきた証がしっかりと刻みこまれています。
今回は、私に認知症看護が好きになるきっかけを与えてくれたある認知症患者さんとのエピソードをお話していきたいと思います。
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最も記憶に残る認知症の患者さん
一般科から離れて初めて受け持った認知症の患者さん
中でも私が最も記憶に残る認知症患者さんは、やはり初めて受け持つことになった、私の受け持ち患者さんですね。
当時は認知症のイロハをまったく知らずに、看護の提供をしていた自分がいました。
一般科の経験しかなかった私は、普通にその感覚で看護をしてしまい、患者さんを巻き込んでしまった記憶があります。
認知症ケアは生活支援といっても過言ではないくらい、生活支援の中に看護が入ってきます。
認知症の症状が悪化すると家族だけでは対応が困難になる
症状が悪化してしまい、家族だけでは対応困難になって入院してくるケースが後を絶ちません。
入院を機に家族が疎遠になってしまう場合もしばしばあります。
これらの状況を踏まえ、私たち看護師はナースの立場から医療を提供していく必要があるのです。
私の受け持ち患者さんも、家族の介護困難のため入院してきました。
特に大きなトラブルもなく、比較的入院はスムーズにいきましたが、そこから私の看護の奮闘が始まったのです。
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